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星空のキリン

【7階層】星空のキリン


階段を降りると、目の前に広大な夜空が広がっていた。


(……ダンジョンの中だよな、ここ?)


しかし、確かに星空が輝く大地がそこにあった。


そして、その星空の中に——


首が長すぎるキリンが立っていた。


(……いや、長すぎるってレベルじゃない)


首が異常に伸びており、その頭はまるで星の中を漂っているようだった。


——その時。


キリンの頭に星が触れた。


すると——


シュゴォォォン!!!!


触れた星が突如として流星のように降り注ぎ、俺を狙ってくる!!


(なっ……!? こっちの攻撃手段もないのに!?)


さらに、キリンが突進してくる!!


(……この状況、マズいな)


降り注ぐ流星、迫る突進。

両方を同時に対処するのは不可能。


回避に専念するしかない……が、それだけでは埒が明かない。


(……ん?)


俺はふと、あることに気づく。


キリン自身には星が当たっていない。


(……なら、アイツの上に乗れば流星は避けられる……?)


試す価値はある。


俺は鍵爪付きロープを手にし、蜘蛛の感覚のスキルを活かしてキリンの背に飛び乗った。


(……成功!)


キリンの背にまたがった俺に向かって流星は落ちてこない。


(よし……このまま攻撃するか)


ナイフを構え、キリンの首に何度も斬りつける。


しかし——


(……なんでこんなに頑丈なんだ……!?)


切っても切っても手応えが薄い。


キリンは暴れながら俺を振り落とそうとするが、蜘蛛の感覚でしがみつくことは可能だった。


(こうなったら、しぶとく削るしかない!)


何度も何度も攻撃を続ける。


そして、ついに——


キリンが倒れた。


「……無駄にタフすぎるんだよ、お前……」


息を整えつつ、俺の中にまた新たな情報が流れ込む。


スキル『伸びる頑丈な首』を取得。


(……首が伸びる、ねぇ)


実際に伸ばしてみると、首が電柱のように伸びた。


(……うわ、これ結構キモいな)


伸びた首を戻しながら、ふと地面を見るとキラキラした小さな欠片が落ちていた。


「……きれいだな」


特に使い道はなさそうだが、なんとなく拾っておくか。


『星の欠片』を入手。


こうして俺は、次の階層へと進んだ。


・リソース更新

スキル: 炎の心得 / 魚変化 / 蜘蛛の感覚 / 右手強化 / コスモバスター / 伸びる頑丈な首

アイテム: 薬草 / 星の欠片

装備: バッグ / ナイフ / 耐熱の手袋 / 鍵爪付きロープ


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