表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/100

4人組の冒険者

【69階層】4人組の冒険者


なんだ――敵の数が、明らかに多い。


階層が進むごとに強くなるのは当然だが、ここの異常な密度は何だ?


まるでこの階そのものが俺を殺しにきているような感覚がする。


「チッ……面倒だな」


ヴァイオリンを構えた瞬間だった。


「――待て!」


突如、鋭い声が飛んできた。


振り向くと、4人組の冒険者がこちらを見ている。


「……おいおい、まさか一人で?」


男の剣士が目を見開く。


「ええと……お前、一人で進んでるの?」


今度は女の魔法使い。


「すごいわね……というか、正気?」


女の盗賊が軽く笑いながら言った。


最後に、僧侶らしき男が静かに呟く。


「ここは魔の第七ダンジョンだ……一人で来るなんて、狂気の沙汰だな」


俺は特に答えず、目の前の敵をヴァイオリンでぶん殴った。


ゴッ!


鈍い音とともにモンスターが吹っ飛ぶ。


続けて、溶けるように地面に沈み込み、別の敵の足元から出現して丸呑みにする。


さらに、激しく踊るように移動し、剣の一閃をかわしながら敵の側面へと滑り込んだ。


「……ちょっと待て、何なんだコイツ」


剣士の男が目を丸くする。


「ヴァイオリンで殴って、敵を飲み込んで、踊りながら避けて……いや、普通そんなことする?」


盗賊の女も、どこか呆れたように俺を見つめる。


「こんな奇妙な奴、見たことがないな……」


僧侶の男がぼそっと呟く。


「まあ……強いのは確かみたいだな」


剣士の男が苦笑しながら言う。


「一緒に行かないか? ここは敵が多すぎる。俺たちもお前がどう戦うのか、もっと見たい」


悪くない提案だ。


「いいだろう」


「決まりね!」


盗賊の女がニヤリと笑った。


黄昏の灯火――それが彼らのチーム名だった。


男剣士・レヴァン

女魔法使い・ルナリア

女盗賊・サファイア

男僧侶・ルシアン

彼らは個々の実力もさることながら、連携力を武器にしているらしい。


試しに数体のモンスターを相手にしてみたが、確かに連携が洗練されている。


レヴァンが前線を支え、ルナリアの魔法が敵を薙ぎ払い、サファイアが隙をついて急所を狙い、ルシアンが適切なタイミングで回復を飛ばす。


無駄がない。


その間、俺は好き勝手に動き回る。


ヴァイオリンでタコ殴りにしながら、モンスターを蹴散らし、必要とあれば敵を飲み込み、激しく舞うように移動しながら攻撃を避ける。


「……なんなんだコイツ」


レヴァンが戦いながら呆れたように言った。


「私たちとは全く違う戦い方ね」


ルナリアも苦笑する。


俺は気にせず、敵をもう一体、ヴァイオリンの一撃で沈めた。


そのまま俺たちは前進し、次々と襲いかかるモンスターを蹴散らしていった。


一人で戦うのとは違い、戦闘の流れがスムーズだ。


俺が動きやすいようにレヴァンが道を作り、ルナリアが範囲攻撃で敵を削り、サファイアが横から仕留める。


その間にルシアンが小まめに回復を入れてくれる。


「……なるほど。これがパーティ戦か」


「お前、普段は完全にソロなのか?」


レヴァンが驚いたように言う。


「ああ」


「それでここまで来たのか……凄いな」


感心しているのか呆れているのか、微妙な表情をしている。


そんなやり取りをしながら、俺たちはついに階段へと辿り着いた。


「よし、次の階へ行こう!」


レヴァンが声をかけ、俺たちは一緒に階段を下り始めた――。


・リソース更新

スキル: 蜘蛛の感覚 / 激しく踊りながら素早く移動して回避 / タコ殴り / 丸呑み / 地面に溶け込んで移動 / 王の風格 / 道草 / くしゃみ / 買い物上手 / 終焉

アイテム: 誰かの目玉 / まさひこのネームプレート / ウナギ / 針×2 / 鍵束 / 茶色い液(残り半分) / 巻き戻しの巻物 / 小さな杖 / 魔法のタロット / 銀の音楽アルバム / 冒険者アレクセイの記憶 / 金貨の袋

装備: バッグ / 耐熱の手袋 / ヴァイオリン / おしゃれな髪飾り / 魔法反射の外套 / 大魔導士の腕輪 / 強者のグラサン / 強欲な盗賊の指輪


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ