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ネズミ捕り

【63階層】ネズミ捕り


前の階の影響が抜けず、俺は相変わらず踊るようなステップで高速移動していた。激しい旋回、急停止、素早い蹴り上げ。全身のバネを活かした動きが身体に染みついている。


──このままの勢いで進むのも悪くない。


そう思いながら進んでいたその時だった。


「チュチュッ!」


小さな影が目の前を横切る。


次の瞬間、空間を切り裂くように何かが飛んできた。


俺は本能的にステップを踏み、身体を捻る。


「針?」


細く鋭い針が俺の肩の横をかすめていった。もし避けられなかったら、確実に刺さっていただろう。


視線を巡らせると、周囲の床や壁を駆け回る無数の小さなネズミの姿が目に入る。いや、正確には──モンスターだ。


このネズミども、針を飛ばしてくる。素早く、しつこく、そして数が多い。


「……もし、さっきのスキルを習得していなかったら……」


想像するまでもなく、俺は全身に針を浴びて蜂の巣になっていただろう。


だが、今の俺には激しく踊りながら素早く移動して回避がある。


襲いかかるネズミの群れを前に、俺は優雅にステップを踏んだ。


次々と放たれる針を紙一重でかわし、跳躍し、旋回し、流れるような動きで攻撃を受け流す。


だが、これだけでは終わらない。


──こっちからも仕掛ける。


俺は一瞬、動きを止めた。


「地面に溶け込んで移動」


気づけば、俺の姿は床の中へと沈み込んでいた。


ネズミどもはキョロキョロとあたりを見回している。


俺は、床の下を這うように移動し、ターゲットを定めた。


「……いただきます」


地面から飛び出し、口を大きく開ける。


丸呑み。


そのままネズミのモンスターを飲み込んだ。


「チュ!?」


鳴き声をあげる間もなく、ネズミは俺の胃袋の中へと消える。


──ちょうど腹が減っていたから、ちょうどいい。


一体仕留めると、あとはもう単純作業だった。


俺は再び地面に潜り、次々とネズミを呑み込んでいく。


ひとつ、またひとつ。


気づけば、この階のネズミはすべて俺の胃袋の中に収まっていた。


「……ふう」


満腹感とともに、静寂が戻る。


踊るようなステップを踏みながら、俺は次の階への階段へと向かった。


──戦いながら食事も済ませるとは、一石二鳥だな。


・リソース更新

スキル: 蜘蛛の感覚 / 激しく踊りながら素早く移動して回避 / タコ殴り / 丸呑み / 地面に溶け込んで移動 / 王の風格 / 道草 / くしゃみ / 買い物上手 / 終焉

アイテム: 誰かの目玉 / まさひこのネームプレート / ウナギ / 針×2 / 鍵束 / 回復ポッドの液 / 茶色い液 / 怪しい食料 / 巻き戻しの巻物 / 青い風景画 / 小さな杖 / 魔法のタロット / 銀の音楽アルバム / 死への特急券 / 冒険者アレクセイの記憶

装備: バッグ / 耐熱の手袋 / ヴァイオリン / おしゃれな髪飾り / 魔法反射の外套 / 大魔導士の腕輪 / 強者のグラサン


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