白骨との死闘
【51階層】白骨との死闘
──またか。
目の前の白骨死体を見下ろし、思わず呟いた。
さっきの50階層で冒険者の亡骸を見つけたばかりだというのに、またもや遺体と遭遇するとは。
それに、今回は違和感があった。
骨が妙に綺麗すぎる。まるで最近まで生きていたかのような──
カチッ
骨が音を立てた。
……動いた?
ガシャッ
白骨がゆっくりと立ち上がる。
──いや、違う。あれはもう冒険者じゃない。
死体にとりついたモンスターだ。
「……ハハ、マジかよ」
笑うしかなかった。
何故なら──
──凄まじいスキルを使ってきた。
黒炎刃。
剣も持っていないのに、骨の指先から黒い刃が伸びる。
幻影踏破。
一瞬にして視界から消え、背後に出現。
何の前触れもなく重力場が発生し、足が地面に縫い付けられる。
「……ヤバいな」
強い。こんなスキル、聞いたこともない。
こいつも、終焉に勝った冒険者だったのか?
──だが、負けるわけにはいかない。
「怒りと悲しみの声」
ダメ元で発動した。
「お前は、負けたんだろう?」
叫ぶように問いかける。
「ここで、終わったんだろう?」
白骨がピクリと動きを止めた。
「……ッ、……アァ……」
わずかに、自我が戻ったのか?
しかし、容赦はしない。
俺はヴァイオリンを握りしめ、渾身の力でタコ殴りにした。
──ガシャッ。
──ガシャン。
──グシャ。
「……」
最後の一撃を加えると、白骨は崩れ落ちた。
もしこいつが装備やアイテムを持っていたら、俺は勝てなかったかもしれない。
俺は黙って背を向け、階段へ向かった。
・リソース更新
スキル: 蜘蛛の感覚 / 影走り / タコ殴り / 丸呑み / 怒りと悲しみの声 / 王の風格 / 道草 / くしゃみ / 買い物上手 / 終焉
アイテム: 誰かの目玉 / まさひこのネームプレート / ウナギ / 針×2 / 鍵束 / 回復ポッドの液 / 茶色い液 / 怪しい食料 / 巻き戻しの巻物 / ヨーヨー / 青い風景画 / 小さな杖 / 魔法のタロット ×3
装備: バッグ / 耐熱の手袋 / ヴァイオリン / おしゃれな髪飾り / 魔法使いの外套




