表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/100

迷子二人

【47階層】迷子二人


気がつけば、俺は見知らぬ駅のホームに立っていた。


石造りの床。煤けた柱。どこか懐かしい雰囲気のある無人の駅舎。


「……また、道草のスキルか?」


まったく、勝手に発動されると厄介だ。牢獄の次は駅とは、呪いのセンスを疑う。


周囲を見回すと、駅のベンチには妙な生き物が座っていた。


──モンスター。


全身が黒いモヤで覆われ、顔はぼんやりとしたシルエットだけ。目のようなものが光っている。


「……お前も迷子か?」


「……うん。ぼく、どこに行けばいいかわからない」


喋るのか。意外と礼儀正しい。


「どうしてここに?」


「勉強しようと思ったら、道に迷ったんだ」


勉強? そんなモンスターもいるのか?


「……勉強するなら、これでも使うか?」


俺はバッグから学校の教科書を取り出し、モンスターに手渡した。


モンスターは驚いたように本を見つめ、しばらくすると喜びに震えだした。


「ありがとう……! でも、ぼく、どうすれば帰れるんだろう」


「それがわかれば苦労しねえよ」


だが、考えても仕方がない。駅の先に進むには、誰かに道を聞くしかない。


「仕方ない、やってみるか」


俺は怒りと悲しみの声を発動させ、声を響かせた。


「おい、誰かいないのか!! ここはどこだ!! 俺を出口に案内しろ!!!」


──直後、空気が震えた。


「ピンポンパンポーン」


突然、駅のスピーカーが鳴り、アナウンスが流れる。


『迷子のお客様を発見しました。案内係が参りますので、しばらくお待ちください』


何だこれ……。


しばらくすると、駅員の格好をしたモンスターがホームに現れた。


「お困りですか?」


「……ああ。出口はどこだ?」


「では、ご案内します」


駅員のモンスターは、ゆっくりと改札の外へと案内してくれた。


俺は振り返る。迷子のモンスターは、教科書を開いたまま手を振っていた。


「ありがとう、がんばるよ!」


「おう、しっかり勉強しろよ」


──こうして、俺は謎の駅を脱出した。


・リソース更新

スキル: 蜘蛛の感覚 / 影走り / タコ殴り / 丸呑み / 怒りと悲しみの声 / 獣の膂力 / 王の風格 / 道草 / くしゃみ / 自爆

アイテム: 大量の懸賞金 / 誰かの目玉 / まさひこのネームプレート / ウナギ / 針×2 / 鍵束

装備: バッグ / 耐熱の手袋 / ヴァイオリン / おしゃれな髪飾り / 奇跡の指輪


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ