ガーゴイルと自信
【44階層】ガーゴイルと自信
階段を下りた瞬間、俺は違和感を覚えた。
天井の高い石造りの空間。広々としたホールには、壁際にいくつかの石像が並んでいる。
ガーゴイルだ。
これまでの経験からして、ただの飾りじゃない。
案の定、そのうちの一体が**ギギギ……**と軋んだ音を立てながら動き出した。
「まあ、やるしかないか」
ガーゴイルは羽を広げると、一気にこちらへ飛びかかってくる。
俺は「影走り」で横へ跳び、回避。だが、ガーゴイルはそのまま体をひねり、追撃を仕掛けてきた。
──速い。
しかも、表面は硬い石。並みの攻撃じゃ効果が薄い。
「……なら、試してみるか」
俺は「さらに針だらけの体」を発動し、迎え撃った。
ガーゴイルの腕が振り下ろされる瞬間──
「喰らえ!」
俺は体ごとぶつかるようにして、ガーゴイルの胴体に思い切り突っ込んだ。
グシャッ!
鋭い針が突き刺さり、石の装甲を砕く感触が伝わる。ガーゴイルがのけぞり、動きが鈍った。
「……悪くないな」
このスキルは、使いようによってはかなり強力だ。
「じゃあ、これで終わりにしようか」
俺は獣の膂力使い、ヴァイオリンでガーゴイルをぶっ叩いた。
バキンッ!
ガーゴイルは最後の呻き声を上げ、砕け散った。
「ずいぶんスマートにいったな」
自分の戦いのスタイルに自信を感じられる勝利だ。
そして破片の中に、一つの黒ずんだネックレスが転がっているのが目に入った。
「これは……?」
拾い上げると、微かに魔力を感じる。
「まあ、何かの役に立つかもしれない」
俺はそれを拾い上げ、バッグにしまった。
防御系の効果でもあればありがたいが、使ってみなければ分からない。
「とりあえず、次へ進もう」
俺は残骸を踏み越え、次の階層へと向かった。
・リソース更新
スキル: 蜘蛛の感覚 / コスモバスター / 影走り / タコ殴り / 丸呑み / 怒りと悲しみの声 / 回復体質 / 獣の膂力 / さらに針だらけの体 / 王の風格
アイテム: 大量の懸賞金 / 学校の教科書 / 誰かの目玉 / まさひこのネームプレート / ウナギ / 針×2 / ガーゴイルのネックレス
装備: バッグ / 耐熱の手袋 / ヴァイオリン / おしゃれな髪飾り / 奇跡の指輪




