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視線を避ける戦い

【37階層】視線を避ける戦い


階段を降りた瞬間、空気が変わった。


——ズル……ズル……


湿った音が、どこかから響いてくる。


「……なんだ?」


警戒しながら進むと、視界の端に巨大な蛇のような影が映った。


本能が警鐘を鳴らす。


「……まずい、バジリスクだ!!」


なぜか頭の奥底にある記憶が、強烈に訴えかけてくる。


「敵の目を見てはいけない!」


反射的に目を閉じた。


——だが、すぐに思う。


「……この後どうするんだ?」


目を閉じたままでは、攻撃のタイミングがわからない。

かといって目を開けば、石化の危険がある。

実際に敵に回すととんでもない相手だ。


大分追い詰められてないか?


——いや、まだだ。


俺はスキル『持ち物台無し』を発動。

残ったマントを紐状に分解し、周囲に張り巡らせる。


蜘蛛の感覚。


これがセンサーの役割を果たすはずだ。


「……で、どうする?」


目は開けられない。

が、攻撃の方向はわかる。


俺は『コスモバスター』を両手に溜める。


糸に反応。


……よし、動きを感じる。


「——コスモバスター!!!」


——ドガァァァァァン!!!!


強烈な衝撃。


捉えたか!?


だが——


「——っ!?」


バジリスクの体が、俺に絡みつく。

まるで俺の攻撃などなかったかのように。


——ギチギチギチギチ……!!!


強く、強く締め付けられる。

息が、できない。


「ぐ……っ……!」


このままでは絞め殺される。


「……っ! だったら、こっちもやってやる!!!」


『丸呑み』のスキル発動。


バジリスクの巨体を、全部飲み込んだ。


「……っぷはぁ!!」


喉を通る感触は最悪だったが、これで決着。


「……俺、成長してるな。」


丸呑みのスキルを、うまく使いこなせるようになっている。


激しい戦いを潜り抜けて成長できているようだ。


ふと、バジリスクがいた場所に何かが落ちていた。


「……ウナギ?」


なぜ?

バジリスクがドロップするのがウナギ?


「……深く考えるのはやめておこう。」


とりあえず、拾って次の階層へ進んだ。


——


・リソース更新

スキル: 蜘蛛の感覚 / コスモバスター / 伸びる頑丈な首 / 影走り / 持ち物台無し / ぶち込む / タコ殴り / 丸呑み / 怒りと悲しみの声 / 回復体質

アイテム: 大量の懸賞金 / 抜群な酒 / 学校の教科書 / 誰かの目玉 / 悪魔の書 / 空飛ぶベッドの残骸 / まさひこのネームプレート / ウナギ

装備: バッグ / 耐熱の手袋 / ヴァイオリン / おしゃれな髪飾り


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