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髪飾り

【27階層】髪飾り


次の階へ足を踏み入れると、空気が一変した。


(……ここは、妙に落ち着くな)


今までの階層とは違い、血生臭さや異様な雰囲気はない。代わりに、どこか優雅な空間が広がっていた。


白い大理石の床に、金色の装飾が施された壁。天井には豪華なシャンデリアが輝いている。ここだけまるで貴族の屋敷の一室のようだった。


(……罠か? いや、こんな場違いな雰囲気こそが罠かもしれない)


警戒を解かず、慎重に歩を進める。


中央の長机には、銀の燭台とティーカップが並んでいた。しかも、ティーカップの中身は湯気を立てている。


(……誰かが、いる?)


その疑念が確信に変わる前に、奥のカーテンがふわりと揺れた。


「おや、珍しいお客人ですね」


聞こえたのは、優雅な女性の声だった。


現れたのは、黒いドレスを身にまとった美しい女だった。彼女は微笑みながら、俺をソファへと手招きする。


「どうぞ、お座りになって。お茶はいかが?」


(いや、罠だろこれ)


どう考えても怪しすぎる。しかし、敵意は感じない。


「……俺は、ただ先へ進みたいだけだ」


「まあ、それはご自由に。ただ、何も持たずに去るのはもったいないわ」


女は机の上から小さな箱を取り上げた。中には、美しく輝く髪飾りが入っている。


「これは?」


「おしゃれな髪飾りよ。ただの装飾品ではないわ。身につけることで、あなたに似合う形へと変わるの」


「……へぇ」


慎重に箱を受け取り、中の髪飾りを手に取った。細やかな装飾が施されており、見た目だけなら価値がありそうだ。


「別に、対価は求めません。ただ、あなたに似合うと思っただけ」


(ますます怪しいな……)


だが、渡された以上、無下にするのも気が引ける。とりあえずバッグにしまい、女を警戒しながら出口へ向かう。


「ふふ、気をつけて。次の階層も楽しいものになるといいわね」


そう言って、女は俺を見送った。


(……なんだったんだ、今のは)


結局、戦闘も何もなく、新たな装備だけが手に入った。


不気味な余韻を残しながら、俺は次の階層へ足を踏み入れた。


・リソース更新

スキル: 蜘蛛の感覚 / 右手強化 / コスモバスター / 伸びる頑丈な首 / 不良殴り / 影走り / 持ち物台無し / ぶち込む / タコ殴り / 左足強化

アイテム: 大量の懸賞金 / 抜群な酒 / 謎の毛 / 謎の牙 / 学校の教科書 / スキルクリスタル / 誰かの目玉 / いい声の瓶 / 人体保存液2本 / 悪魔の書

装備: バッグ / 耐熱の手袋 / マント(残り3分の1) / ヴァイオリン / おしゃれな髪飾り



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