音楽室の狂騒
【22階層】音楽室の狂騒
足を踏み入れた瞬間、違和感を覚えた。
「……広すぎる。」
まるでコンサートホールのような異常に広い音楽室が広がっている。
端が見えないほど奥行きがあるが、天井は意外と低めだ。
それよりも——
バサバサバサバサ!!
天井の梁にびっしりと張り付いた蝙蝠の大群が一斉に動き出した。
「……これ全部敵か。」
黒い塊となって、俺に向かって降ってくる。
拳を振り上げるが、数が多すぎてらちが明かない。
一体を殴り落とせても、別の蝙蝠がすぐに襲いかかってくる。
「これは酷いな。」
結構な階を降りてきているのに、素手で殴るぐらいしか攻撃手段がない。
とりあえず、周囲を確認。
机、椅子、楽譜、様々な楽器が並んでいる。
手近にあったヴァイオリンを掴み、蝙蝠を殴りつける。
バキッ!
「おっ!」
一発で壊れると思ったが、意外と頑丈だ。
試しに机や壁に軽くぶつけてみるが——傷一つつかない。
「これはいいな。」
ヴァイオリンで蝙蝠を叩き落とす。
蝙蝠たちは次々と音を立てて床に落ちていく。
数が減るにつれ、俺の動きも研ぎ澄まされていく。
「得物が一つあるだけでこうも違うか。」
蝙蝠をすべて叩き落とし、深く息をつく。
「ふぅ……。アイテムも増やしておくか。」
ヴァイオリンのように意外と何かに使えるかもしれない。
教室内を物色し、適当にバッグに詰めていく。
・取得アイテム
謎の毛
謎の牙
学校の教科書
「……使えなさそうならどこかに捨てていこう。」
ヴァイオリンは思いのほかしっくりきたので、そのまま装備することにした。
「次の階へ行くか。」
——
・リソース更新
スキル: 蜘蛛の感覚 / 右手強化 / コスモバスター / 伸びる頑丈な首 / 不良殴り / 影走り / 持ち物台無し / ぶち込む
アイテム: 大量の懸賞金 / 抜群な酒 / 謎の毛 / 謎の牙 / 学校の教科書
装備: バッグ / 耐熱の手袋 / マント / ヴァイオリン




