賞金首たち
【20階層】ボス 賞金首たち
……おそらく、ボスだろう。
そんな気がする。
目の前の扉には、4つのスイッチ。
賞金首リスト:
影の暗殺者
食人ネズミ
暴走サイボーグ・ミゲル
破壊の石像
「選んで戦えってわけか。親切というか、なんというか……。」
どれを選ぶべきか。迷っていると——
バッ!
——俺のバッグからいたずら妖精が飛び出し、全スイッチを押した。
「お、おい……。」
——まさかな……。
ゴゴゴゴ…。
扉が開くと同時に、そこにいたのは四体のボス。
「シャレになってない!」
猛然と突っ込んでくるボスたち。
影の暗殺者は影の中を移動しながら接近、
食人大ネズミは増殖し、
破壊の石像は魔力を帯びて戦闘態勢、
暴走サイボーグ・ミゲルはドラゴンを召還しかけている。
「これはダメだ!!」
コスモバスターを撃てれば形勢逆転できるかもしれない。
だが、発動までに時間がかかる。
そんな余裕はない。
「……ダメだ、自分のリソースではこの場を切り抜けられない!!」
藁にもすがる思いでバッグを開くと——
「……大損の引換券。」
選択肢はない。
俺はこれに賭ける。
引換券を使うと、犠牲にするものの選択肢が頭に浮かぶ。
新緑の宝石
名工の砥石
パラレルダンジョンチケット
頭の中でアイテムを選択すると、次々にバッグから消えていく
が、
「まだ足りない!?」
便器の欠片
鳥の羽
焼けた鶏肉
「まだか!!」
もうアイテムは残っていないが…
念のため試すと、
スキルも選べるのか!?
犬化
炎の心得
火球の術
出会いの道
次々にスキルを加えていくが、
「……これでも足りないのか!?」
装備もいれるしかない!
ナイフ
断ち切る剣
……くっ……
モイスチャーテクノロジー!!!
!?
(……まさか、ここで……!)
モイスチャーテクノロジーを犠牲にすると、引換券に少し手ごたえがあった。
「……あと一息!」
影の暗殺者が影から飛び出し攻撃してくる。
食人ネズミはさらに増殖。
破壊の石像が魔力を高め終えている。
暴走サイボーグは召喚し終えたドラゴンを前進さていた。
「クソッ……!」
——これでどうだ!
鍵爪付きロープ。いたずら妖精!!
振り回していたそれを犠牲にする。
すると、ついに——
来た。
「ゴミ捨て穴!」
俺はそれを床に投げつけた。
「俺を捨てる!!!」
叫んで床に投げると、自分より二回りほど大きい穴が開いた。
「結構デカい!?」
だが、迷わず飛び込む。
影の暗殺者が俺の影と共に追いかけてくる。
他のモンスターたちも、穴の中に落ちていく。
——ここで決める!!
「不良殴り!!」
影から出てきた暗殺者を不良殴りで殴り飛ばす。
どこまでも落ちていく穴。
俺は——
両手を合わせ、最大限までエネルギーを溜める。
全てのボスが一目散に向かってくるところへ目掛け、
「コスモバスター!!!!!!」
穴の入り口に向かって、真上へと放つ。
——圧倒的なエネルギーが、頭上の全ての敵を吹き飛ばした。
うまくいったか…
そのまま伸びる頑丈な首をつっかえ棒のように使い、落下を停止していく。
そして——
大量の懸賞金が、穴の上から舞い落ちてきた。
「四人分だからな…」
前進と伸ばした首で受け止める。
多少は失ったアイテムたちの補填ができるかもしれない。
それにしても……
「……これ、穴から出るのにどれくらいかかるのかな……。」
——
・リソース更新
スキル: 蜘蛛の感覚 / 右手強化 / コスモバスター / 伸びる頑丈な首 / 不良殴り / 影走り / 持ち物台無し
アイテム: 大量の懸賞金
装備: バッグ / 耐熱の手袋




