勝負師ではないギャンブラー
【17階層】勝負師ではないギャンブラー
階段を降りると、しゃれたスーツの男がいた。
男は微笑みながら、静かに問いかける。
「君はどんなギャンブルを望む?」
頭に選択肢が浮かぶ。
お金を賭けたギャンブル
人生を賭けたギャンブル
命を懸けたギャンブル
何も賭けないギャンブル
ギャンブルは望まない
(……特にギャンブルは望んでないな)
俺は「ギャンブルは望まない」を選んだ。
男は少しだけ目を細め、再び問いかける。
「では、私はどんなギャンブルを望んでいると思う?」
再び選択肢。
お金を賭けたギャンブル
人生を賭けたギャンブル
命を懸けたギャンブル
何も賭けないギャンブル
ギャンブルは望まない
(……なんとなくだが)
「人生を賭けたギャンブルかな。」
男は微かに笑い、ポケットからトランプを一枚取り出して弄びながら、静かに語る。
「なるほど。私は人生というギャンブルから目をそらし、無価値なギャンブルに熱中してしまった。一番大事な勝負から目をそらしているのに、自分を勝負師と名乗ることはできない。もう一度人生を賭けた勝負をし、勝負師としての誇りを取り戻したいのかもしれないな。」
どうにも胡散臭い。
そして、また新たな問いが。
「君は運とは何だと思う?」
全て
偶然
あるだけ欲しいもの
そんなものは必要ない
考えるのも無駄
逆に何だと思う?
「逆に何だと思う?」
男は少しだけ目を見開き、笑った。
「未来で何が起きるかなど分からない。今あるもので切り抜けるしかないのだ。その結果が幸運といわれるか実力と言われるか、それはたいして重要なことではないのだろう。」
(……ますます胡散臭い)
そして、最後の選択肢。
「さて、君は私に何を望む?」
勝負がしたい
お金が欲しい
助言が欲しい
強くなりたい
色々欲しい
望むものはない
やっぱりギャンブルがしたい
(……まぁ強いて言うなら)
「助言が欲しい」と答えると、男は頷き、手を差し出す。
「ふむ。君の持っている物を一つ見せてもらえるかな?」
俺はポケットから「星の欠片」を取り出し、男に見せる。
男はそれをじっと見つめ、淡々と言った。
「何かを信用するということは、それ自体がすでにギャンブルだ。そして、自らの人生から目をそらしたものに多くを投資するべきではないのかもしれない。君のギャンブルは、君が満足する結果を招いたかな?」
その言葉を残し——男は消えた。
……詐欺師だ。
——
・リソース更新
スキル: 炎の心得 / 魚変化 / 蜘蛛の感覚 / 右手強化 / コスモバスター / 伸びる頑丈な首 / 出会いの道 / 不良殴り / 火球の術 / 犬化
アイテム: 便器の欠片 / いたずら妖精の瓶 / 大損の引換券 / 新緑の宝石 / パラレルダンジョンチケット / 名工の砥石
装備: バッグ / ナイフ / 耐熱の手袋 / 鍵爪付きロープ / 断ち切る剣




