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いたずらと炎

【11階層】いたずらと炎


階段を降りると、ぼそぼそとした話し声が聞こえた。


(……?)


警戒しながら進むと、ダンジョンの薄暗がりに一人の青年冒険者がいた。


青年はどこか頼りなさそうで、気弱な表情をしている。


「あっ、こんにちは! 一人ですか?」


(いや、お前も一人じゃねえか)


少し警戒しながらも応じると、青年は異常なほどフレンドリーに話しかけてきた。


「いやー、こんな場所で出会うなんて、運命感じちゃいますね!」

「今までどんな敵と戦いました?」

「アイテムとか何持ってます?」


……妙だ。


やたらと俺の情報を聞きたがるが、自分のことは一切話さない。


(何か隠してるな)


しかし、不自然すぎてすぐには動けない。


気のせいかもしれない。


そんなことを考えていると——


青年の姿が突然、視界から消えた。


「……?」


後ろから服を引っ張られる感触。


——誰だ


振り向くと、そこにいたのは小さな妖精のような生き物。


(なんだこいつ……?)


瞬間——


視界の端に映った。


——青年が、ナイフを振りかぶり、俺の背中を刺し殺そうとしている姿が。


「っ!!」


すんでのところで回避。


(……今の、マジでやる気だったな)


青年の目が、さっきまでとはまるで別人のように冷め切っていた。


「……そっちが本性ってわけか」


青年は無言のまま、謎の呪文を唱え始めた。


——ゴォォォォォ!!!!


周囲に炎が広がる。


(マズい、囲まれる……!)


一気に蒸し焼きにされる!


俺は迷わず、敵の懐に飛び込み——


「喰らえ!」


伸びる頑丈な首!!


——頭突き!!


ゴンッ!!!!


青年の顎に直撃。


——青年は意識を失い、崩れ落ちた。


しかし——


炎が消えない。


(くそっ……!)


炎の心得と耐熱の手袋を使い、火をかき分けながら階段へと走る。


——階段にたどり着いた時、ふとバッグの中に違和感を覚えた。


(……なんだ?)


中を確認すると、**「いたずら妖精の瓶」**が入っていた。


(こいつ……さっきは助けてくれたのか?)


考えている余裕はない。


次の階へと進む——


——


・リソース更新

スキル: 炎の心得 / 魚変化 / 蜘蛛の感覚 / 右手強化 / コスモバスター / 伸びる頑丈な首 / へなちょこ冒険者の動き / 出会いの道 / 不良殴り / 火球の術

アイテム: 星の欠片 / くじ引き券 / 便器の欠片 / いたずら妖精の瓶

装備: バッグ / ナイフ / 耐熱の手袋 / 鍵爪付きロープ / 古びた剣


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