エピローグ
【エピローグ】
ボスが消え去った瞬間、ダンジョンが静寂に包まれた。
そして、次の瞬間──眩い光が俺を包み込む。
意識が宙に浮くような感覚。
どこか遠くへ連れ去られるような錯覚。
光に包まれた俺の前に、選択肢が現れる。
元の世界に戻るか、新たな冒険に出るか。
元の世界。
そこに戻れば平和で幸福な生活を送れる予感がする。
それでも──
俺は、新たな冒険に出ることを選んでいた。
冒険を終わらせるものを倒したのに、ここで冒険を終えてしまっては勝ったとは言えない。
冒険を続けることで俺はこのダンジョンを完全にクリアする!
そう決めた瞬間、光がさらに強くなる。
意識が加速し、景色が溶けるように歪んで──
──気づけば、俺は立っていた。
「……ここは……?」
視界が開ける。
そこに広がっていたのは、見たこともない場所だった。
ダンジョン──
壁の質感、空気の密度、どこか漂う異質な雰囲気。
そして、確信できる。
「……このダンジョンは99階まである。」
最下層まで到達すれば脱出できる。
そして、さっきまでのダンジョンとはまったく違う、新しいダンジョン。
「……お出迎えか?」
スライムが現れた。
しかも、複数が合体し、巨大スライムへと変貌する。
(いきなり手強そうじゃないか)
俺は、新たに手に入れたスキル──
「終焉の終焉」を構えた。
新たな冒険が始まる。




