「こんな作品、どこが面白いんだよ」について
どうも、熊ノ翁です。
巷でやたら評判で流行ってる小説や漫画、アニメや映画を見て全っ然楽しめず「なんだこれつまんねーな! ファンの奴らは何が面白くてこんなもん持ち上げてんだ?」とか、そう思う事ってありますよね?
作品の感想欄やアマゾンのレビュー、映画の批評サイトで批判通り越してもう誹謗中傷なえっげつない悪口とか見かける事ありますよね?
熊の愛する治安が中東の紛争地域ばりに大絶滅しているSNS、Twitterでも「あの作品、本当に面白くない。見てて不快」「こんなクソ漫画好きな奴どうかしてる」「また豚のキンタマみたいな乳を放り出してるメスが出てくるのか! こんな女を性的消費してるアニメが人気とか、これだからジャ〇プオスは! 何が恋柱だ! おっぱい柱に呼び名変えろ!」「オー。ジャパンのコミックはアメコミのように多彩な人種が出てこない。女性はルッキズムに支配されていてみな白人のような容姿ばかりで実に低俗だ。もっとブサイクと有色人種を出して同性愛に励みなサーイ! ブラボー弥助!」と連日連夜、様々な作品への不平不満や悪口雑言が飛び交っております。
いやでもこういう感情、わからんでも無いんですよね。
フェミとポリコレは別として。
世間で評判だったり人気のある作品をあえて否定して「俺はこんな作品認めねーぞ!」とか「クソつまんねー! ゴミだゴミ!」なんて否定すんのは、ファンと作者に精神的にマウント取れてすっごく気持ち良いですし。
「世間のモブ共とは違うトクベツな自分」をコンビニエンスに作る事が出来るので、この手のムーブをしたくなる気持ちは熊としてもヒジョーによくわかります。
んで、それもまたある種一つの作品の楽しみ方なので、ユーザーとして楽しむ分にはそれでいいと思うんですよ。
うん、全然いいと思う。
だって我々って所詮は毛の抜けたチンパンジーに過ぎないわけで、遺伝子の中に「他の連中にマウント取るのは気持ちいいぞい!」というエンタメ回路が組み込まれているんですから。
だから、そういう人や周囲を叩いて心のオチ〇ポをフル勃起させて鼻息荒く「あーつまんないつまんない! こんな作品を有難がるお前らもつまんない人間だよ!」と喘ぐのも、ご立派様な娯楽だなと思うわけです。
そしてもう一つ。
別に創作活動を趣味にしていたり、そんなにガチで読者受けを狙ってない場合。
ぶっちゃけ人間の好みなんて千差万別で、作品によって合う合わないは当たり前に出る事柄です。
基本的に、ユーザーが小説や漫画やアニメや映画を見たりゲームしたりする理由って楽しむためなわけで。
楽しめない作品を無理して読み続ける、見続ける、やり続けるのは時間の無駄でしかありません。
んな事するよか、合わない作品はとっとと切って、他に自分の好きな作品が無いか探す方向で動いた方がコスパ良いです。
でもですよ。
熊みたいに「僕は私は小説書いてます!」って奴で「ちくしょお、なんで読者さんは俺の作品を読んでくれないんだ! 俺の作品の何が悪いって言うんだよぉ!」と、なんか無駄に闇堕ちしながら嘆いてる物書きは、見た作品を簡単に切る事はしない方が良いかと思います。
多くの人に向けて、小説なり何なりの作品を書いて公開するって創作活動をする人は、基本的に商品開発したり店で物を売っている営業マンと同じです。
営業マンの良い商品、人気の商品を作り、多くのお客さんに買って頂くというムーブ。
これは良い作品、人気の作品を作り、多くの読者さんに読んで頂くというムーブと変わりありません。
それでですよ。
会社の営業マンが競合他社の売れてる商品を見て「こんなもんの何が良いか全然わかんねぇ! こんなもんを有難がって買ってる奴はアホだね!」とか言い出して顧客のニーズをフルシカトするって姿勢は、果たして良いと言えるでしょうか?
てか社内の会議で営業部の人間が「競合他社のこの製品が売れてるのは、世間の連中がバカだからです」みたいな事を言ったらエラい人から「バカはテメーだ死ぬかオマエ?」と詰められる事ウケアイです。
多くの人に読んでもらいたいと思うなら、既に多くの人に読まれ愛された実績を持つ作品は「何故、それが売れたのか、読まれたのか」を自身で考えた方が学びは多いはずです。
好き嫌いは人間誰だってあります。
熊も、ラブロマンスや友情努力勝利な作品は、基本嫌いです。
嫌いは嫌いとして、しかしそういう作品を好む読者層にもウケる作品を書きたい届けたいと思うなら、その顧客が何を好み何を望むのかは知る努力はしておいた方がいいでしょう。
もちろん商売は水物で、分析をしたからといって必ず売れる物が作れるとは限りません。
現にそういった分析をしまくっている、第一線で活躍されてるプロ作家さん達だって普通に爆死したり打ち切り食らったりしています。
ただ、多くの人に読んでもらいたい、楽しんで貰いたいと思うなら、好悪の感情は一旦置いて、考える事をお勧めします。
この作品は、何故こんなにも読者がついているのか。
どうしてこんなに流行ったのか。
ヒット商品を多く世に送り出している、開発力や販売力のある企業ほど、この手の分析はしっかりやっている物なのですから。
「こんな作品、どこが面白いんだよ」について……END
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