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セフレもち男を好きになるということ  作者: 一華花
第一部 23歳のもやもやする初恋
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正反対5


「…ん?正人…そのだまさとさん…?」


ゆっくりと言葉を紡いだ玉地は珍しく少し動揺した顔で園田さんをちらりと見上げた。


「あれ、もしかしてお姉さんがいたりして…」


「あぁ…はい、おります。

先ほども少し話題にあげていただきましたが…」


慄いたように玉地が声を少し張り上げた。


「…み、美知留さんだよねぇ…え、主任の義弟…?」


「え、美知留さんの弟さんなんですか!?」


私も驚いて声を上げると、園田さんは相変わらず無表情で頷いた。


「はい、美知留は姉で、七瀬さんは義理の兄…ということになります。

家族ぐるみの付き合いも少々…」


「水臭いな、ま・さ・と。

兄貴と呼んでくれもかまわないというのに」


戻ってきた主任が園田さんの肩に手を置くと、園田さんは呆れたようにため息をついた。


「会社ではあえて別姓のままでいくと決めたのは二人でしょう」


「隠してるわけでもないけどな。

まぁそんなこんなで俺は園田を可愛がってはいるが、弟というだけでなく実力込みでかっているから、安心しろ二人とも。


今後ともよろしく」


「はぁ~そうだったんですねぇ全然知りませんでした。

ちょっと勝手に親近感湧いちゃいましたよ」


園田さんが少しとっつきやすい存在になって先ほどよりも和やかになる会話に、珍しく玉地はあまり入ってこなかった。


いつも通り薄らと笑いながらも、そのちょっとした気まずそうな顔は印象に残った。



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