表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
セフレもち男を好きになるということ  作者: 一華花
第一部 23歳のもやもやする初恋
25/56

これは甘えですか【1】



「……ヘルプさんから早速コードきてる。誰か解読してくれ…俺もうアルファベット見ると吐きそう…テストはやるから…」


「おけ。仕様書どこにある?

共有ファイルにはいってないけど。……!寝るな!石!」


PCに手を置いたまま白目をむいている同僚の前でバチンと両手を叩き、無理やり覚醒させる。

ちらりと見たPCには『0:12』の表示。


入社してやっと一年たつかどうかだが、今までにない業務の無茶ぶり具合である。

ほぼチームの専門外の業務が急に、しかも短納期で入ってきたせいで、てんやわんやである。


「んぁ…企画部はシステムコードなんてからっきしの人が多いからより具体的な説明が必要で…組んだミーティングが3日後だから…」


「ちがうちがう。仕様書!しかも今やってるのは運用部向け!

―だめだこりゃ。玉地!石川脱落した!」


だらりと椅子の背もたれに寄り掛かりながらぱちぱちとマイペースに仕事をしていた玉地がこちらを振り返り、「ん~」と伸びをしながら歩いてきた。


「石はとくに文系脳だからなぁ。シャットダウンしちゃったか。

他のやつも限界やなぁ」


口がぱかりと空いたまま上を向いて寝ている石の頭をぽんぽんと叩いて遊びながら、玉地は屍まみれのオフィスを見渡した。


「起床!全員帰宅!タクチケはAデスクに置いてあるから自由にもってけ~

明日はちょっと対面でのミーティングしたいから出社してほしいけど、2時間までなら出社時間ずらしていいよ~ミーティング系は全部午後にやろ」


解散~と言いながら玉地は屍たちの間を練り歩き、叩き起こしていく。

私も自分の作業を切り上げてパタンとPCを閉じ、玉地と一緒に同僚を起こして回る。


そして全員が意識を取り戻したことを確認して鞄を持った。


「では、お先に解散させていただきます~」


「おうおつかれ~すまんなぁ遅くまで」


「…おつ~」


のろのろと支度をする同僚たちを差し置いて、いそいそと声をかけると、主任と玉地が手を振り返してくれたので、ぺこりとお辞儀をしてオフィスを出た。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ