第十話 決着
相手も先生も疲れてきていた。
先生が時間をかせいでくれていたおかげで僕も先生から教わった自己回復でだんだんと傷が治ってきていた。
「そいえば、君の弟子が居たな…それなら…!」
四天王の一角は何かを考えたように素早い動きでこちらにむかってきていたが、それを光の刃が止めた。
「攻撃魔法『光斬』」
「おっとっと危ないね。でも、そう簡単に俺はたおれないからね〜。」
ひらひら動いていたのが、急にキリっと止まったと思った時。
「暗黒世界」
闇魔法を使って視界を悪くしてきた。でも先生の光とは相性が悪かった。でも目をくらますには十分な時間であった。
「そんなの意味がない貴方を倒す。そして、流ちゃんを守る。『光斬』」
先生は辺りを凄まじい攻撃で切った。が…
突如僕は苦しくなった。後ろから誰に首を締められている。
「クッ…苦しっ!」
「流ちゃん!」
いっ息が。
「さっきの暗闇はね、君の弟子を捕まえるためのものだったんだ!弟子を守りたいんでしょ?守って見せてよっ!!」
「お前…!!」
「おっと俺を殺せるの?俺は知ってるよ。もう能力を使えるぐらいのワールドエナジーが残っていないことなんてッ!!それに俺は今、君の弟子の命を握っている。君はまけたんだよ。」
もがきながら思考を巡らせた…
(僕は、先生を失うのか?先生を救えないのか?先生は僕を救ってくれた。数年間も育ててくれて…そして強くなったのに…。恩返しもできないのか…?いや、諦めるな、奇跡を起こすんだ。僕と先生の最高の奇跡の!!)
すると手のひらから水滴が出来てきて…
「…『水原型・小刀』。」
「痛っ。」
水の小刀を作り、四天王の一角の手首を切りつけて手を離した瞬間に、距離をとったした。
(先生を守るんだ!)
その時の目はとても綺麗に輝いていたと思う。
「流ちゃんすごいよ!技、だせるようになったんだね…(泣)先生として嬉しいよ!」
「先生…ちゃんと集中してくださいよ。」
呆れながらも僕はそう言った。
「貴様ら勝手に感動してんじゃねぇよ。貴様らの希望なんて曖昧なもの俺が潰してやる。」
華は流氷に駆け寄る。
「流ちゃん…私もうあまり力がもう残ってないの。だから…一発大きいので終わらせよう。」
華はそっと流氷の耳元で囁く。
「ゴニョゴニョ…」
「あ、けどそんな技…」
「ノリで!」
こんな感じで大丈夫なんだろうか。
「はぁ…僕はいつも先生に振り回されてばかりですね…!」
「行くよ。」
「はい!」
「冷姫 氷風月華」 「月刻天聖」
氷風月華は敵に動く暇さえ与えず、氷の薔薇の根で捉えたた。そこにすかさず華の大技が敵を貫き、光に照らされて氷とともに敵は砕けてしまった。
(あぁ…これが僕の技なんだ…!)
「やった。勝ったんだ。」
敵を倒したことで僕は舞い上がっていてしまった。そして気づかなかったんだ。
振り向いた瞬間。
「先生!!どうで…し、た。」
バタッという音と共に倒れた音がした。




