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氷刀の嘆き  作者: 桜澤 那水咲
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嘆き

昔、母が教えてくれた。

水は人の心だと。綺麗に保つのが大変で、濁れば汚くなる。

水が流れれば、人の心は動き、止まれば凍る。

そんな不思議な話だ。


まるで、人間に当てはめていくように母は続けてこう言った。

全てに無駄なことは無い。意味あることなのだと。

なぜ、汚れるのか、凍るのか、それは自然と同じ環境に左右されるからだと、穏やかな笑顔はまるでこの世の全てを知っているかのような儚さだった。


ならば、今の私にも響くだろうか。

やまない雨と荒れ狂った黒い空、足跡で歪んだ泥の地面、そんな絶望の場所にできた水たまりには、知ってる人の血が流れていた。

もし、全てに無駄なことが無いならば、私が目の前で見ている、この母の血も意味はあるのだろうかーー。



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