表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/2

プロローグ 主人公を助けたい1.第3階層。迷路のピラミッド ピョンタ編

俺の名前はピョンタ。地球からの転生者だけど今日は地球の夢が見られた。懐かしいな

「ぽっくるぅぅ~」


ん? ふ~うあぁ!!!

神殿の迷路で目を覚ますと 枕元にはキノコが置かれていた。

精霊のポックルかぁ?

精霊たちは恥ずかしがり屋なので 姿はすでにないけど、

農園からこっそり俺にくっついてきてくれた。 

ポックルたちに感謝の念を込めてお礼を言った。

「ありがとう ポックルたち」


さて 朝ごはんだ。

神殿は全部で3階構造の逆ピラミッドになっていて中には入れたのはいいものの、まだ3階の迷路をさまよっている。

もう 何日経つのかわからない。


神殿に入る前に門番の「聖なる悪魔」と名乗るモンスターにボコボコにされて殺されかけたけど

床に割れ目があって 運よく下の階へ降りることが出来た。

まあ戦闘能力のない俺の体はボロボロになったけどね。

ちなみに俺は地球からの転移者だけど、

でも 勇者とか賢者とかそんなカッコいい使命じゃなかったから弱いのだろう。


だけど 俺は神殿に来た!

天空にある天空神殿に彼女を助けるためにやってきた。

一目でいいから逢ってみたい。

1,000年眠り続けている子で 顔は超かわいい はず!いいや、絶対に可愛い!

勇者にも賢者にも 魔王にも渡さない。

誰よりも先に彼女を救い出したい!


やるぞ~ えいえい おー!!


でもその前にポックルたちにもらったキノコを使って朝ごはんの支度をしよう。 

鍋とかは最低限、持っているし 不便なところは大抵がこの「魔石」を使うことで解決できる。

魔法が使えなくても ライターがなくっても魔石があれば火を起こせるし

大抵のことは出来てしまう。

魔法の電池?というか 魔法の力だね。


美味しそうなキノコ汁だ。あとはここにハーブのネギを入れて。。。っと

よし!できたぞ。

俺は異世界の街でレストランのオーナーしてた経験があるので、ハーブ類は持ってきてるんだ。

神殿にしか生えないキノコで ダシなんて要らないくらい濃厚な味のキノコ汁。

いただきます!

「うわー 美味しかった。ごちそうさま!!」


ただ 便利な魔石には一つ注意が必要なことがあって 魔力の塊なだけに、集め過ぎると魔物を呼んでしまうという厄介な物でもある。

熟練した魔導士ならともかく お金と対等の価値のある魔石は貴族や金持ちの間でも違う意味で大人気で、通貨と魔石のバランスが崩れて定期的に魔物の襲撃を受けることがあるんだ。

まあ 影響を受けると言ってもこの世界の人たちは経済のシステムで事件が起きているだなんて理解できないだろうけど。

ただ俺だけは違う。これが俺のスキル! 「経済学」 なーんてね。

でも 「経済学」のおかげで俺は大金持ちになれた。


1.野生の巨大モルモットを捕まえて農耕用モルモットとして農家に売る

2.魔物の襲撃で不景気になった街の安いレストランを タダ同然の値段で買い取る

3.精霊を虐げていたスパイダーって悪い魔族から 精霊の農園を買い取って地主になり小さな町のオーナーになった。


ワン!ツー!スリー!の3ステップで 不労所得ゲットだぜ!


「ぽっくるぅぅ~」


ん? あっちの通路からポックルたちの声がしたぞ。


こっちへ進めって事か 出口も近そうだ!

しばらく進むと 出口の下へ降りる階段があった。

農園は 悪い魔族のスパイダーから買い取ったんだけど、こんなに尽くしてくれる精霊がいるなら買って正解だったと思う。

ただ スパイダーはどうして精霊の農園を手放したんだろう?


まあ 当時のアイツがやっていた事業もだいぶ 傾いていたからな、、不採算事業ってやつかな。


薄暗い階段を下りて 2階の扉を開けると黒い岩に所々がライトの様に白い宝石の光る部屋に出た。

「闘技場??」

観客のいない闘技場だ。


ガラガラ ドッスン!


俺が闘技場に入ると 後ろの扉が閉まって戻れなくなってしまった。

戦闘力ゼロなんですけど 大丈夫だろうか?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ