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008 最初のダンジョン経営(試験運用?)

008話です。


武装暴力団員が攻めてきた?


早速、ダンジョンにご案内しましょうか?



008話


その日、とうとう怪しい人達が現れた。

少しダンジョンの領域を広くしておいたのでよくわかりますよ。

〔車3台で人数は10人かな? 〕


「オイ、本当にこの山奥に住んでる奴が本当に居るのか? 」


「確かこの辺………有った。あのフェンスの先に有る筈ですよ 」


「なんだこのフェンス? 随分と頑丈にできてるな? 」


「何でも工事をした連中の話だと一番高いフェンスをって自衛隊が使ってるのと同じフェンスを使ってるとか? 」


「ほう、それだと随分と金を掛けるみたいだな。これは期待できるかもな! 」


「相手はたった1人ですよね? 10人も要ります? 」


「お前な、相手が抵抗したら埋めなきゃいけないだろう。それくらい察しろ! 」


「また埋めるのですか? はい、シャベル持って付いていきますよ。何なら穴掘っておきましょうか? 」


「それは後だ。それじゃお前ら、行くぞ! 」


10人の男達はフェンスを破壊して中に入っていった。

暫く歩くと………


「オイ、あれじゃないのか? 随分立派な御屋敷だな? 」


「ほんと、情報通りですね。あのソーラーパネル転売したら良い値段になりますよ♪ 」


「他にも色々と有りそうだな? 」


『確かに色々とは有るかな? 』


「ダ、誰だ! 」


突然、どこからか声をかけられた暴力団員達!


「何処にも見当たらないぞ? 」


『さて、ここは私有地ですよ。なんのご用ですか? 』


「何処に居る! 話が有るから出てこい! 」


『だから何をしに来たのか聞いてるのに? そんな武器もった奴の前に何でワザワザ出ていかないといけないのかな? 』


「何を言ってる? 武器なんか持ってないぞ! 」


『ハイ、ダウト! 懐のトカレフとドスは何に使うのかな? 他の方も………何でニュー南部を持ってるのが何故居るの? まさか警官でも襲って奪ったのかな? 』


そう言えばニュースで警官が襲われて拳銃が奪われたってニュースサイトに載ってたな?


「何故わかった? クソ、お前ら家捜しだ! 」


「「「「「「「オウ! 」」」」」」」


『敵対行動を確認! トラップ発動します! 』


「何だ! ワァァァァ! 」


そこに居た10人の盗賊?は穴に落ちていった。

穴は自然に塞がり綺麗に無くなっていた。




「イテテテ、何だここは? 洞窟の中? 」


洞窟の中らしいがソコソコ明るかった。

よく見ると、壁の何か(苔みたいな物)が光ってる様だった。


「若頭、大丈夫ですか? 」


「ここは何処だ? 」


「多分地下でしょう? 下に落とされたみたいな? 」


「こんな所にこんな地下洞窟が有ってたまるか! 」


「………もしかしてダンジョンでは? 」


「アァ、何言ってやがる? 」


「我々がスキルを持ってるのは説明しましたよね、若頭? 」


「アァ、お前が偶々倒した犬ッコロが魔物でその時に頭の中に聞こえたんだろ? 確かに俺も聞いたよ、犬ッコロ倒したらな? 」


「その時に若頭は[短剣術]だったんですよね 」


「アァ、お陰でナイフの扱いが楽になったよ! 」


ドスを振り回す若頭。


「私は[鑑定]を持ってますと言いましたよね? 」


「確かに金勘定の上手いお前はな。タダ戦いには役立たないがな! 」


確かに普通の[鑑定]では物の詳細は判らなかった。


「確かに大した役にはたってませんよ。偽札とかの識別は楽ですけどね。ただ、この洞窟を[鑑定]したら、ここは[筑波山ダンジョン]となってました! 」


「何だと! 筑波山ダンジョンだと。一体どうなってるんだ? 」


すると突然!


『イラッシャイマセ♪ ヨウコソ筑波山ダンジョンへ♪ 私は当筑波山ダンジョンのダンジョンボスの纏め役、ヒカリちゃんです。あなた達は現在ダンジョン第1層に立ってます。あなた達は先に進みながら出てきた魔物を倒しつつ第10層に居るボスを倒せば地上に出して上げるわよ♪ 精々頑張ってね! 』


何処からか少女の様な声が聞こえた?


「ナ、ダンジョンボスだと? 」


「まさか、ここは未発見のダンジョンなのか? 」


「若頭、どうします? 」


「こうなったら10層まで行くしか無いだろう! 野郎共、進むぞ! 」



そこからは若頭御一行は地獄の行軍になった。

進み始めてすぐに現れたのはスライムだった。

〔第1層はスライムゾーンです 〕


「なんだ、スライムか♪ こんな雑魚はオイ、殺れ新入り! 」


「オス! 」


簡単にドスを刺して倒していたが。


「スライムごときにイチイチ刺すな! お前ら、スコップで踏み潰せ! 」


「ハイ、若頭! 」


ドンドン先に進むとスライムの数が増えてきていたが問題なく倒していっていた。


「大した事は無いな、このダンジョンわ! 」


「若頭、油断は禁物です。また罠が有るかもしれません 」


「そう有るわけ無いだろう? それにさっきの落とし穴は罠か? 」


「だからですよ! 入り口が落とし穴って普通有り得ませんよ! このダンジョンは普通では有りません! 」


「なんだ、それはお前の[鑑定]結果か? 」


「イエ、そうです。俺の[鑑定]は相手のレベルか見えます。例えばそこの新入りはレベル1でしたが、スライムを倒してるからか今はレベル2まで上がってます 」


「ほう、それは良かったな。それで? 」


「逆に相手のレベルが高過ぎるとなにもわからないんですよ! ちなみに俺はレベル5です。若頭はレベル7ですので辛うじてわかります 」


「それで? 」


「ダンジョンも鑑定はできます。これは別で名前だけは何故かわかりますし、ダンジョンレベルと表記されますがさいたま市のダンジョンがレベル64だったと思います。所がここは名前だけで、レベルがわからないのですよ! 」


「つまりここはそのさいたま市のダンジョンより危険なダンジョンと言うんだな? 」


「そうです。この筑波山ダンジョンは危険だと! 」


「………そうなら慎重に進む必要が有るらしいな 」


先に進んでいた組員が戻ってきた。


「若頭、前に広い空間が有ります。下に降りる階段らしき所も有りましたが……… 」


「何だ、降りる所が有るのならそこだろ? それでどうした? 」


「ハイ、階段の前に大きなスライムが居まして……… 」


「なんだ、スライムか。それならさっさと倒せば良いだろう? 」


「そのスライムなんですが、高さが3m位の大きなスライムなんですよ! 」


階段の前には高さが3m大の大きなスライムが獲物を待っていた。


「なんだ、あの大きいのは? 」


「………何、ラージスライム? レベルが出ないってまさか格上だと! 」


このスライムはレベル30のラージスライムとしてポイントを使って呼び出したダンジョンボス候補の1体だった。

ノーマル→ビック→ラージ→キングとできるが、今回は階層ボスとしてのテストをしていた。

〔早い話が最初の階層ボスをキングにするかのテストだったけどね 〕


現在の一般人(自衛隊員を除く)のレベルが知りたかった為だったが。

ほんと、民間人での多分最高位の連中が来てくれて助かったよ。

〔武装ヤクザなら実験に使ってもいいよね♪ 〕



「なんだ、あのスライムは! 何でトカレフが効かないんだ! 」


「ダメです、シャベルで叩いても全然効いてません! 」


「一体どうなってる? 」


それもそのはず、このラージスライムは物理耐性を持っていた。

基本、ビック以上のスライムは持っています。

〔スライムも持ってはいたが元々弱いので殺られやすい特徴が有ったが 〕


「この野郎! ウワァ! 」


1人勢い余ってラージスライムに体当りしてしまい、そのまま飲まれてしまった。

中でもがくが脱出できなかった。

〔捕まるとそうなるよね 〕


「早く助けるんだ! 」


「イヤ、待て。若頭、今の内に階段を下りましょう! 」


「何でだ! 」


「スライムを見てください。動きが完全に止まってる内に進みましょう! 」


飲み込んだラージスライムはその場で微動だにしてなかった。

ラージスライムは基本、2人は飲み込めたが1人飲み込んだので消化を始める状態だった。

〔それで動きを止めていた 〕


「………よし、それじゃ先に進むぞ! お前ら、行くぞ! 」


「「「「「「「………」」」」」」」


飲まれた哀れな子分を残して若頭を筆頭に階段を降りていった。


階段を降りると階段は塞がった。


「クソ、逃げ道をイチイチ塞ぎやがって! 」


「若頭、前に進みましょう。兎に角10層まで行きませんと? 」


「アァ、わかっている! 行くぞ! 」


少し進むとそこにはスライムとウサギが居た。

ウサギの額には立派な角が生えていたが?

〔ホーンラビットですね 〕


  :

  :


「ハァハァ、クソ、後はお前だけか……… 」


「しかし何なんだよ、このダンジョンは? 」


「コレが普通のダンジョンだろうが? 」


「イエ、私はさいたまダンジョンに入った事が有りますけど、あそこは10層までは弱いスライムとかウサギや狼、奥の方に猪が出ていて、10層のボスが大きなビックフォレストボアって魔物でした 」


「流石元自衛官だな。それで? 」


「私が辞めた時には18層まで潜っては居ましたが、ここまで多種の魔物が配置されては居ません。まるで実験されてる様に思えて……… 」


「何だと! そんな事有るのか? 」


「あのダンジョンボスって言ってた奴の会話ですよ! 最後に頑張ってねって言うのは我々を試すと言うかダンジョンの配置を試してるのかと? 」


『アラ、わかっちゃった♪ そうよ、貴方達の行動を観させて貰ったわ♪ 色々と参考になったわ 』


「クソ、テメエ出てこいや! 相手になってやるぞ! 」


「若頭、落ち着いて下さい。どうせダンジョンボス様は最下層に居ますから対戦は有りませんから! 」


『何でそんな事言うのかな? 別に相手してあげても良くてよ。タダ、貴方たちレベルが低すぎるのよね。できれば10層まではレベル10位は最低必要よ♪ だって10層毎に階層ボスが居ますからね まぁ、今回はお試しで階層ボスの劣化版の子を配置させて貰ったわ♪』


「何だって! 階段前に居たのはボス級だと! 」


「若頭、落ち着いて。オイ、それなら最初のラージスライムやビックホーンラビット、さっきのマーダーベアがボスとして配置してるって言うのか? 」


『………アラ、勘の良い子は好きよ、察しがよくて。この最後のボス役は、私の劣化版の子が待ってるわよ。その子を倒さないと地上には戻れないわよ! 倒せばボスの間の後ろに通路が現れてその先に宝箱と11層への階段、そして地上に戻れる転移ポータルが有る部屋が有るからね。お宝を取った後はこのまま階段を降りるも良し、ポータルを使って地上に戻っても良いわよ♪ さぁ、扉を開けて入りなさい! そこに第10層の階層ボスが待ってるわよ♪ 』


「クソ、バカにしやがって! 行ってやろうじゃないか! 本気の俺を見せてやる! 」


「(ダメだ、こいつ。完全にキレてやがる)若頭、本気で行きましょう! 」


「良し、行くぞ! 」


巨大な扉を開けると中は真っ暗だった。


「なんだぁ? なにも居ないじゃないか? 」


"ギィィィ………、ドン! "


後方の扉が閉まってしまった。


「これで後戻りはできないか……… 」


「フン、階層ボスを倒せば……… 」


「どうしました、若頭? 」


『……… 」


若頭は前の方を指差していた!

そこに居たのは。


"グルゥゥ……… "


巨大な足が見えていたが暗くて見辛かった。

突然回りに火の手が上がり、部屋が明るくなって………


「何だあれは! 」


「(((ガタガタ)) ラ、ライトニングドラゴンだと! 」


そこには白銀のドラゴン(5m級)が居た


「何だそれ! 」


「ア、アメリカで暴れてラスベガスを更地にしたって言うドラゴンの仲間ですよ! しかもレベルが見えないって! 」


『やっぱり貴方は[鑑定]スキル持ちなのね。その子はライトニングドラゴン、私の劣化版ドラゴンよ。さぁ、倒してみなさい! 』


「「デキルカァァ! 」」


この後、哀れな若頭とその補佐は光のブレスを浴びて消えてしまった。

こうして筑波山ダンジョン初の挑戦者は全滅した………?




若頭が階段を下りた後。

第1層の階段の所にて。


「あ~あ、置いてくなんて酷いな。ラージ、顔だけ出して 」


「(ゴボゴボ)ブファァ! (ゼイゼイ………)ナ、ナンダお前は? 」


「襲いに来た癖に相手の顔も知らないとはな! 」


「何だと! それじゃお前が別荘の持ち主だと! 」


「オイオイ、いくら下っぱだからって襲う相手の写真位は用意しておかないのか? だから武闘派ヤクザは脳筋なんだよ(笑) 」


「そんなもん手に入らなかったに決まってるだろう! お前は一体ナニ者だよ! 」


「う~ん、強いて言えば、ダンジョン経営者? 」


「何だと! そんな事在るわけが? 」


「まぁ、ダンジョンさえ攻略できれば乗っ取る事はできるよ。乗っ取る事ができればね。さて、君に聞きたい事が有るけど良いかな? あの若頭って誰? それとその補佐してた人は? 」


「何だと! 言えるか、そんな事! 」


「別に良いのでは? 何せ君を置いて先に行くほどの方々みたいだけどね? 」


「………オイ、この後解放してくれるなら話す! 」


「良いよ、ちゃんと話してくれたら()()で解放してあげるよ♪ 」


「約束したからな! それで何を話せば良いんだ? 」


「それじゃ聞くよ。先ずは君達の組織について…………… 」


この後、いろんな事が解った。

まさかこの地域の生き残りの暴力団が連合してダンジョン空白地の茨城県と栃木県にて武装蜂起計画が有って、その計画を立ててるのが………


「まさかあの宗教団体だったとわね……… 」


そう、シツコク寄付をと来ていた怪しい宗教団体だった!

本当にシツコクネチッコク来てたからなぁ~!

〔あのクソ教団かよ! 〕


不動産屋が言ってたあの野党系県議員も信者だったとはね。

教団と暴力団と政治家って有る意味災厄な組み合わせだな。

〔本当にどうしたものかな? 〕


「オイ、知っている事は話したんだから解放しろよ! 」


「(ナビさん、ここのダンジョンの外の領域を広げることは可能かな? )」


『(エ、可能ですけどどのくらいですか? )』


「(筑波山を含む筑波山系全部で! )」


『(現在のポイントなら可能ですけど? 本気でするのですか?)』


「(ナニ、壮大な罠を張ろうかとね。それにダンジョンのちゃんとした入り口も作った方が良いのではとね。正規の入り口をね♪)」


「オイ、無視すんな! 早く解放しろよ! 」


「うるさい奴だな! ラージ、離してやれ! 」


ラージスライムが解放すると………


「ふぅ、助かったよ! (カキン!) ナ! 」


「だからってすぐに襲ってくるなよ! バカかお前は! 」


「何だ、その化け物は! 」


僕の影から鎧を纏った骸骨の騎士が現れて剣でドスを弾いていた。


「こいつはスケルトンナイトのスケさん。僕の影に潜んで守ってくれるんだよ♪ 」


「……… お前は何なんだよ! 」


「言ったろ、ダンジョン経営者だって? 」


「それじゃ……… 」


「そう、ケンカをする相手を間違えたね。さてラージ、後は好きにして良いぞ! 」


「オイ、待てよ! 俺を解放してくれたんじゃないのかよ! 」


「襲ってきてナニ言ってる? それに解放したろ、スライムから? 後は頑張って10層まで行けば助かるかもな? 」


後ろを指差していたので振り返って見たら!


「ナ、階段が現れた? ここをって居ない? どこに行った! 」


ダンジョン経営者が消えていた。

残ってるのは組員と………


「何でスライムが残ってるんだよ! 」


この後、逃げ切れずまたラージスライムにまた飲まれた哀れな子分だった。




「さて、どうやって仕返ししてやろうかな? 」


『マスター、悪い顔してますよ? 』


こうして生き残りの捕まえた他の下っぱ達からも情報を引き出していくのだった。


「早速、色々と準備をしないとね♪ 」


『マスター、楽しそうですね♪ 』




008

ほんと、単純だよね。


しかしあのクソ教団が絡んでいたとは!


さて、売られた喧嘩をどう言う風に持っていこうかな?



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