011 ダンジョン特措法!
011話です。
教団は潰します!
そして新たな時代の変換点になった!
011話
地震と共に突然崩れた教団本部!
そして裏山が崩れて大きな穴が開いていた!
「何でこんな所に穴が! ダンジョンか? 」
「知事、避難を! 」
「教祖様、お離れください! 」
「マスコミを下がらせろ! ここは危険だ! 」
「機動隊、前に! 知事を守りつつ下がるぞ! 」
「自衛隊に災害派遣要請を! 」
「ン、アレはなんだ? 」
ヘリの中継映像には沈んだ教団本部の残骸が写っていたのだが、何故か拳銃やら小銃、ロケット弾が入っている木箱が散乱している所が写っていた!
まるで地面から吹き出したかの様に?
〔結構はでに散乱していたが地上にいた人達は逃げていてそれ所では無かった! 〕
そして………
"グワァァァ! "
穴から出てきたのは………
「ド、ドラゴン? 」
「オイ、離れろ! やられるぞ! 」
「アレはベガスを蹂躙した奴か? 」
「アレは4足羽無し恐竜タイプ! コイツは2足で羽が有る西洋竜タイプだぞ! 」
「兎に角離れろ! 」
上空を飛んでいた中継ヘリは逃げていく。
残ってるのはドローンカメラのみだった。
『誰じゃ! 私の眠りを邪魔する者は! 』
「「「「「「「エ、喋った! 」」」」」」」
その場に居る人々は驚いていた!
だってドラゴンが喋ったからね?
〔だってドラゴンだから? 〕
『誰がダンジョンに攻撃をしたのかと聞いておる! 』
攻撃?
誰もわからなかった?
〔そんな怖いことを誰もしませんよ! 〕
『なんじゃ、わからんのか! この棒を打ち込んどいてしらんだと? 』
ドラゴンさんの手には杭みたいな物が握られてた?
「オイ、アレって工事用の杭じゃないのか? 」
「アァ、そうだな? するとクソ教団が犯人だな? 」
マスコミの1人の声に鋭く反応するドラゴンさん。
『そこの人間、何か知ってるのか? 』
「え~と、ドラゴン様? 多分ですが、そこの白い服を着た人達ですよ! 」
「オイ、キサマ! 我々のせいにするな! 」
自分達のせいにされて焦った教団!
「エ、だってその杭って免震工事用の地盤に打ち込んで固定する杭でしょ? ここで建物って言ったらさっきまで建っていたおたくらの建物ですよね? 」
回りのマスコミの人達も"そうだそうだ!"といい始めていた。
"そんなわけない!"と騒ぐ教団側!
『ドチラデモヨイワ! このまま暴れてやろうか………と思ったがマスターから今連絡が有ってのう、話が分かるここの群れのボスと話せといっておる。誰じゃ、ボスは? 』
「エ、ドラゴン様より上位の方が居るのですか? 」
マスコミ各社が騒ぎだした。
マスターって誰だと?
「………私がここ、茨城県地方の代表で県知事と言うボスをしています、大川と申します。できればそのマスター様とお話がしたいのですが? 」
偶然居た? 県知事が手を上げた。
「マテ、ここは我ら教団の土地だ! 交渉は我々世界煩悩教団がすべきだろう? 」
教団側が何か言ってきたが………
「無理だな。ここにダンジョンが発生した時点でダンジョン特措法第2条第3項により、この土地一体は日本政府とその現れた都道府県の管理地となる。つまり、教団には交渉権は無い! 」
最近可決されたダンジョンの管理に関する法律、ダンジョン特措法の施行を宣言した県知事。
この法律はスピード重視なので、県知事が認めれば即日施行できた。
〔避難や封鎖する必要性が有る為だった 〕
「それに君達はテロ行為の疑いも有るからな。機動隊は銃刀法違反の現行犯で逮捕せよ! 」
「我々が何故銃刀法違反何だ? 」
「あそこに転がってる銃やミサイル?はどうして有るのだ? 」
AKー47やRPGー7が転がっていた。
「エ、………何で外に出てるんだよ! 」
「教祖様! 」
「エ、ア、しまった! 」
「現行犯逮捕! 」
「カクホ! 」
全国生放送の中、機動隊が突撃して教団幹部や信者を次々と逮捕していった。
そして教祖を筆頭に連行されていった。
〔警察大活躍! 〕
『それでどうなっておる! 』
呆れて見ているドラゴンさん?
「すみません、ドラゴン様。私、大川が対応させていただきます 」
マスコミは騒いだが、一応、県知事が話し合いをする為に一旦ダンジョンの中に入っていった。
この後、どの様な話し合いになったのかは非公開だった。
〔何を話し合われたかは、わからなかった 〕
因みに教祖と教団幹部達が現行犯で逮捕された世界煩悩教団は次の日に全国に有る教団関連施設に一斉捜査されて持っていた武器等を押さえられた。
そしてテロ組織と認定されてテロ特措法により完膚無き迄に潰される事となった。
〔そうなるよね♪ 良かった、世間が少し静かになって! 〕
そして数日後………
これからの事として記者会見が県庁で有った。
〔沢山集まるマスコミ各社! 海外メディアも参加していた! 〕
異例で総理大臣も出席しての会見となっていた。
事が事なので。
〔ダンジョン特措法の関係も有るからね 〕
この日語られた言葉に世界は震撼した!
ダンジョンとは、生まれながら意思を持つ生物見たいな物だと?
〔そう考えれば辻褄も合うからね 〕
このダンジョンと言う物はレベルと言う概念が有り、最大でレベルで99、500層まで育つとの事、ダンジョン内はダンジョンコア次第でドウにでもなる事、人類の兵器では太刀打できないこと、核兵器等を使った攻撃は効果がない処か痛いしっぺ返し(中国の成城やアメリカラスベガスの様に)にあうと!
唯一ダンジョンを静める方法はダンジョンを攻略してダンジョンコアを破壊又は配下にしてダンジョンマスターになる必要が有ると説明された。
〔視聴者は会見に釘付けになっていた! 〕
人類側も魔物を倒せばレベルが上がると同時にスキルと言う異能が一人1つ発現する事が発表された。
ダンジョンに有るスキルノートでもスキル修得できることが解ったとも発表された。
〔実際に現物のスキルノートを見せて説明していた! 〕
今回現れた筑波山ダンジョンは有る人物が極秘で制覇した世界初の偉業でその時に獲得したギフトスキルのお陰でダンジョンマスターとなれたらしいと。
ただし、当人の希望によりダンジョンマスターの所在は非公開となった。
〔ウザいのは某教団で懲りてるからね(笑) 〕
もっともな理由としてダンジョンマスターに何かしら有った場合、この最強のレベル99の筑波山ダンジョンがどうなるかわからない為だった。
もしかしたら関東地方の放棄となる可能性を総理が言ったらマスコミの皆さん大人しくなったね。
〔自分達の報道のせいで魔物が溢れたらたいへんだからね 〕
そしてこの後が重要で、日本政府は明日より臨時国会にて、ダンジョン特措法改正案としてダンジョン探索者制度を追加することを発表した。
この法律はダンジョン内での魔物を狩りの許可制度でこの許可書を持っていれば民間人がダンジョンに挑む許可をもらえる制度だった。
〔一種の狩猟制度、まぁ冒険者の登録制度ですね 〕
しかもダンジョンでの魔物を資源として政府が買い取り素材の販売等の専門機関、ダンジョン庁の新設を発表することに。
同時にダンジョン内は資源の宝庫としてダンジョン内で取れる資源の一部として、魔物肉や鉄やミスリル等の鉱物を照会したら騒ぎになった。
〔魔物肉が食べられたり、鉄が取れるのは知られて無い情報だからね 〕
魔物肉を食べるのは安全なのかと質問されたが全く問題は無く、ダンジョン内産だと寄生虫も病原菌も無い安全なお肉だと説明された。
ただし、ダンジョンから外に出た魔物に付いては外に存在する病原菌や寄生虫に侵されやすく、在来種と同じ解体等は専門の所でないと危険と判断されていた。
〔無菌状態の様なものだからね、ダンジョン産の魔物って 〕
鉄についても聞かれていたが採掘量の事を聞かれていたが、基本は無限に採掘可能だった。
ダンジョンの不思議空間の影響なのか、鉱石は取り放題だった。
〔本当に不思議だよね? 〕
ただし、工作機械等は侵入できても音や振動で魔物が寄って来て襲われるし、そもそも大型の機械は侵入ができなかった。
なので基本は人力での採掘となると。
〔その辺は苦労しないとね 〕
資源情報は瞬く間に世界中に広まっていった。
まさか鉄やファンタジー素材のミスリルが採掘できるって聞けばねぇ。
〔お肉も食べられれば食糧難も解消ですからね 〕
放送を見ていた日本国民もダンジョン探索者制度に期待する人がいた。
そこでダンジョン探索者の登録方法となった。
〔どうするんだとなってるね 〕
そして発表されたのが、ダンジョン探索者の訓練制度だった。
ダンジョン探索に必要な適正とスキルを鍛える専門の教習訓練所を開設する事になった。
〔自動車の教習所見たいな感じかな? 〕
全国の指定された自衛隊駐屯地内に臨時の教習所を作り、ダンジョンの基礎知識と体力の鍛練を3ヶ月間ミッチリと受けてもらい、ダンジョン探索者仮免許を取得してもらう。
そこで合格したら本番の訓練ダンジョンにアタックしてもらい、そこの仮ボスを倒せたら本免許証を発行、全国のダンジョンに挑めるという事になった。
〔ただし、かなり危険なのであくまでも志願制度になっていた 〕
訓練ダンジョンも筑波山ダンジョンマスターの好意で15層の訓練ダンジョンを作ってもらい、既に自衛隊によるトライアルを受けて調整中だと。
一応、訓練ダンジョンなので死にはしないが、自衛隊側からかなり厳しいダンジョンとの評価を受けていた。
〔まぁ、結構恥ずかしい事になってたからね(笑) 〕
それと銃刀法も改正案が出て、ダンジョン内での使用に限り許可が出る事となった。
ただし、ダンジョン外での持ち運びには限りなく制限がかけられた。
〔完全個人登録が義務付けられた! 〕
ダンジョン庁の出先機関の基地がダンジョンの近くに建設されてそこにそのダンジョンに挑む探索者専用の個人ロッカーを置く形となった。
ロッカーの中に装備を保管してもし他のダンジョンに挑む場合はその個人ロッカーごと移動することとなった。
〔これはダンジョン外に武器を出さない為の処置だった! 〕
武器等の取引はダンジョン庁が行う事に。
ダンジョン庁に登録された武器メーカーや刃物制作者等がダンジョン基準で製品の品質をチェックした物のみ販売、買い取りをすることに。
〔その内に中古品の売買もするようになるだろうね 〕
これは国内産業界が挙って名乗りを挙げて参加していった。
海外の銃器メーカーと組む会社も有るほどだった。
〔リアルガンアクションができるかもね? 〕
それに剣での戦闘に憧れたサムライ擬きが殺到することに?
特に日本刀の刀鍛冶は引っ張りだこになった。
〔カッコイイからね、日本刀での戦闘? 〕
なお、ダンジョン内での死亡に付いては自己責任とされたのが、殺人等の行為に対しては厳罰化される事に。
1人でも死亡者が出た場合は徹底的に調査されて処罰される事となった。
〔そこは強く押したよ。ゾンビの元が増えるのもね! 〕
後、勝手にダンジョンに侵入してしまうのも禁止になった。
勝手に死なれて捜索とか無理な為だった。
〔基本死体はダンジョンに吸収されるからね 〕
こうして世間の注目の中、ダンジョンに関連した発表が終わった。
数日後、国会にてダンジョン特措法改正案、ダンジョン探索者制度法、ダンジョン庁新設が議会にて議題に掛けられた。
野党の一部が色々と難癖を付けたが国民の多くは賛成してる現状ではどうする事もできず、ダンジョン関連法案は賛成多数で即可決されて即日施行となった。
〔今更反対しても現状ではねぇ~ 〕
準備期間の後に4月より順次、探索者教習所の開校が始まる事となった。
「しかし上手くいきましたね? 」
「確かに偶然っぽくあそこでよく武器が湧いて出ましたね? 」
「アレはスキル[ダンジョンクリエイト]の能力を利用したんですよ。しかしあの探知機がバレないかとヒヤヒヤでしたよ。なのせ反応の表記はスイッチで操作しているだけですからね 」
「もっとも正確な位置をする為と言ってダンジョンマスター本人が一緒に居るとは教団幹部も気が付きませんよね 」
「まぁ、顔は隠してたから身バレは無いでしょうが……… 」
「それはテレビを見ている限りでは無いですね 」
そう、僕はあの怪しい探索装置の操作員として県知事さんと一緒にいた。
もっともイザとなった時の保険でね。
〔教団の暴挙防止でね! 〕
今日は例の不動産屋の別荘にて4人で鍋をつついていた。
今回の騒動で色々と準備をしていて久し振りの会合となっていた。
〔お疲れさん会として鍋パーティーとなった 〕
「しかし参るよ、アメリカは。今頃安保を持ち出してダンジョンの攻略に協力しろと言われてもね? 」
「確かに今更ですよね。勝手に軍を引いたくせして、協力しろって? 」
「国連も機能不全してますし、今更協力しろと言われてもね。まぁ、正直どうしろと言うんだろうね? 」
「………恐らくはある程度潜っては見たけど成果が無くて困ってるんでしょうね 」
「あぁ、我々はマスター殿の助言通りにダンジョン上層部の掃討に力を入れてレベルを上げて攻略していくと良いと 」
「確かにレベル65以上のダンジョンは兎に角凶悪化してますからね 」
「今は首都圏3ダンジョンは封鎖及び周辺の魔物狩り、地方の低ランクダンジョンにて自衛隊員のレベル上げしてますからね。後は探索者が投入できれば多少は落ち着くかな? 」
「そうなれば良いですね。まぁ、後は探索者次第でしょうね 」
「そう言えば訓練ダンジョンの準備はどうですか? 」
「何時でも行けますよ! 自衛隊のテストでは結構余裕でしたね。もっとも特戦隊で試されてもね? 」
「ア、わかりました? まぁ、特戦隊の隊長に頼まれたんですよ。新人で試したいって 」
「アレで新人なんですか? 」
「実際に隊長の話だがアレぐらいクリアできなければダンジョンには挑ませられないと言ってたぞ! 」
「そうですか。なら良いのですけどね 」
4月、ダンジョン探索者教習所がオープンした。
全国10ヶ所にできた教習所には書類とメディカルチェックを受けて合格した若者を初めとした18~40歳までの男女が集まっていた。
〔総理大臣が出席した土浦駐屯地での入校式を中継しているね 〕
果たしてこの中の何人が合格するのかな?
011
完全にうらかたに回ったダンジョンマスターだった。
教団本部跡地は後にダンジョン探索者本部になったとさ(笑)
そして始まるダンジョン探索者制度?