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第8話 最後の決戦-5

 辺りは、不思議なぐらい静まり返っていた。ただ、舞い上がった白煙が、戦闘の激しさを物語っているかのように、部屋中を埋め尽くしていた。

 この場には――無論のことだが――皇虎の姿はなかった。奴は五十メートル以上離れた上階の床に、ピクリともしない状態でめり込んでいた。全く生気のない顔で穴深く埋もれていたのだ。

 とうとう、奴を打ち負かしたか! レディの、超破壊的な一撃で……

 だが、そう安心したのも束の間、彼女の方も疾うに限界を超えていた。足踏みが止まり、周りに浮かぶ小石や塵が唐突に落下し始めると同時に、レディ自身も全身の力が抜けたせいで体が緩み、顔面から前のめりに倒れ込んでしまったのだ!


《まさしく、異常な卒倒……》


「――レディM――!」

 すると、どこからともなく名を呼ぶ声が聞こえてきた。この終焉の有り様を目の当たりにして機捜隊UPたちも驚かずにはいられなかったのであろう、真っ先におクウが叫んだようだ。

 続いてセブンも、悲嘆した顔で駆けつけてきた。

「早く! 早く抗体を打てー」さらに工藤の、必死で指示する声が周囲に木霊する。


 そこには、一心に駆け寄る者たちの慌てた動作が見えていた。

 それでも、彼らの呼びかけに一切反応を示さないレディM!

 うつ伏せに倒れたまま、まるで全てが終わったとでも言うかのごとく、視界を閉ざすのであったァー!――――


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