戦闘
予想以上のPV数です、ありがとうございます。
ハヤトが次に向かったのは図書館だ。世界の危機だと言うのに営業しているこの図書館は世界でも珍しい。
中へ入るとハヤトは魔法についての本を探し出す。
「魔力が3で使える魔法は……」
そんな魔法はなかなか見つからず、ハヤトが、諦めかけたその時。
子供用の本棚に置かれている薄い1冊の本。題名は『はじめてのまほう』
これだ! とハヤトはさっそく手に取り本を開く。目次を見ると、魔力3以下で使える魔法は5つある。
一つ目は『フレア』
最小消費魔力は1。火花程度の火を起こすのみの魔法。この魔法に魔力を100ほど注げば人ひとりを死に至らしめることが出来る模様。
二つ目は『テンペア』
魔力を3使用するごとに、指定した半径1m程の範囲で気温を1℃上下させる魔法。
三つ目は『テリング』
最小消費魔力は3。テレパシーのようなもので意思伝達出来るようだ。使用する魔力を3増やすごとに魔法の有効範囲が3m広がる。
四つ目は『セルハーム』
一時的に自身の体力を魔力に変換する魔法で、1の体力の使用で最大魔力が1上昇する。
五つ目は『フィジック』
魔力を使って一時的に攻撃力と最大体力を上昇させる魔法。2の魔力の使用でそれぞれ1づつ上昇する。
「あ、四つ目のセルハームを使えば消費魔力3以上の魔法も使えるのか」
ハヤトの体力は40なので、1を残して消費魔力42までの魔法を使用することが出来る。それでも常人の半分にすら届かないが、ハヤトにとってはかなり使える魔法は増える。
だが少ない体力を自ら削ることは極力避けたいため、ハヤトはとりあえずこの五つの魔法だけ覚えることにした。
次はどこへ行こうか。ハヤトがそんなことを思っていると。
「きゃあああああ」
外で悲鳴が聞こえ、ハヤトは急いで駆けつける。
見ると例の魔物がハヤトを追って街へ侵入していた。
「僕のせいで魔物が!」
魔物はまだ10歳ほどの少女を襲おうとしていた。そして少女が攻撃を受ける直前でハヤトは少女を庇い、鎧を具現化させた。
勇者の証によって作られた鎧は最下級であるその魔物の攻撃にびくともしない。
続けて攻撃を加えようとする魔物をハヤトは剣を巨大化させ、その重さだけで叩き切った。
「やった……魔物を、倒した!」
自分で感動するハヤト。
「勇者様……勇者様だ!」
ハヤトが魔物を討伐する様子を見ていた街の人たちは大騒ぎ。そして、
「勇者様……」
少女は頬を染めてハヤトを見ていた。




