犠牲
自分でも飽きれるほどの亀更新。
忙しすぎる……
ハヤトたちはすぐに次の村へと向かう。そこは、すでに滅ぼされた村で、いわゆる中ボスが今はそこを占拠している。そこへは別の村を一つ経由して行く予定だ。そしてその村が。
「魔物に襲われている……!」
ハヤトたちが着いた時、まさに、村が魔物に襲われていた。
「助けに行かないと!」
ハヤトたちは急ぎ村へ入る。しかしそこはすでに無惨な有り様であった。村人が懸命に戦っているものの、全滅は時間の問題。すでに残りの人数は30名ほどだ。
「みなさん! ここは僕たちに任せて女性や子供を避難させてください!」
おそらく村人より力もないであろうハヤトが魔物を引き受けると言い出したことにメルとサラは驚愕。
「ちょっと! あんた、なに引き受けてんのよ! 無理でしょっ」
「ハヤト様、村の方々と協力して戦った方がよろしいのでは」
それぞれハヤトの行動を非難する。だが、ハヤトには考えがあった。それはあまりに自分のことを顧みないもので。
「大丈夫。僕は死んでも生き返るから」
ハヤトが勇者としての心を取り戻したことで不死の力も戻っているようだ。そこでこのハヤトの作戦が提案されたわけだが。
「それって……」
「は、ハヤト様」
それはあまりにハヤトへの負担が大きいものだった。確かにハヤトは生き返る。だが痛みの記憶は無くならない。死の感覚も忘れられることなく、ハヤトの中に残り続けるだろう。
「……村のみんなが最優先だ」
ハヤトにあるのはそれだけだった。
戦いの様子を知るものはハヤト以外には誰もいない。メルとサラは建物内へ隠れ、村人たちは村の奥へと避難した。ハヤトは死を繰り返し、その度に神官であるメルのそばで復活した。
それゆえ、ハヤトがどのように死に、どのような感情を抱いていたのかは、ハヤト自身のみの知るところだ。メルは、復活する度に心が砕かれていくハヤトの顔を忘れることはないだろう。
ハヤトは魔物を全滅させた。大切なものを犠牲にして。




