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俺、元兵士、奴隷買いました。  作者: 岩塩龍
第四章・俺、ですか?
61/203

59、5話・僕と君のデート。

文字数の少なさとドットから察するかもしれませんが、かなりどうでもいい内容です。岩塩龍がおかしくなってしまっただけです。いや、なんか今日の岩塩龍はおかしかった。そう処理してください。それと、ほぼほぼ本編と関係ありません。読まなくていいかもしれません。あと、デートと言う文字に騙されないでください。そんなドキドキな展開は有りません。レフィもテンチェリィも出てきません。とりあえず、普通にすいません。

 ―武元曹駛―


 今日もいい天気。

 俺は噴水の前である人を待って居た。

 きっと来てくれるはずだ。それは、俺の独り善がりな願いでしかないのだが、でも、俺は不思議と来てくれると信じていた。

 あんなにひどいことをしたのだ。来なくとも仕方ない。


そう思っていた……。


「グルッ……いや、曹駛くん」


 グルックと言う偽名を途中まで言いかけたが、その後俺の本名を呼ぶ。

 その声は……その声の主は……


 椎川満曳だ……


「来て……くれたのか……」

「うん。当たり前だよ」

「でも、俺は……」


 お前を殺しかけた……俺は、そう続けようとした、だが、満曳はいつだかの受付のお姉さんのように、人差し指を俺の口に当て、言葉を止めてきた。


「いいよ、分かってる。君は最初から僕を殺す気が無かったことくらい、ね。だって、君は僕の心臓にナイフを刺したように見せかけて、実は肋骨で止まるような箇所に投げたんでしょ」

「で、でも……」

「いいってば、だって、そうでしょ、君も反省しているみたいだし、奇跡的に死人も誰一人でなかったしね、君だって、お詫びとして僕に本当の名前を教えでくれたんでしょ」

「それは、そう、だけど……」


 違う。

 そうじゃない。

 本当は、満曳の気を引きたかっただけだ。


「まぁ、いいや、今日はデート、するんでしょ……エスコートお願いねっ☆」


 満曳のその満面の笑みに、俺は……


「あ、ああ」


 少し戸惑いながらも手を取り歩みを進めた。




 いくつか店を回り、満曳の服を見たり買ったりした。

 そして、時間はすでにお昼時。


「お腹減ったね、曹駛くん」

「ああ、そうだな……」


 満曳の笑顔にはまだ慣れないままだ。満曳がこちらに笑顔を見せてくるたびに、俺の心臓が大きく高鳴る。

 ドキドキが止まらない。むしろ胃の中身を吐きそうなくらいだ。

 それに、時折風に乗ってくる、満曳の石鹸のような爽やかな匂いもまた俺の心拍数を跳ね上げる。


 ドクン……ドクン……


 ああ、俺の鼓動が満曳に聞こえてないか心配だ。


「どうしたの? 顔赤いけど、大丈夫?」

「だ、大丈夫だ」


 どうやら、いつの間にか顔に出てしまっていたようだ。まぁ、ポーカーフェイスは大の苦手だからな。


「そ、そんなことより飯を食おうぜ」


 話を逸らして、顔を赤くしている事には触れられないようにした。


「う、うん、けど、大丈夫なの?」

「だ、大丈夫だ、俺は元兵士だぜ、そんな簡単にへたる訳ないだろ、さ、行くぞ」


 俺は、また、満曳の手を取りその辺のファミリーレストランに入りそこで食事を済ませ、午後からまた、ショッピングを楽しんだ。




 そして、楽しかった一日は瞬く間に過ぎ去ってゆき、気づけば、外は暗くなっていた。


「今日はありがとう。楽しかったよ、曹駛くん」


 俺たちは、この国で一番高い建物の屋上にいた。

 そこからは、綺麗な夜景が見える。

 頬を撫でる風は既に冷たい季節だ。この時間帯に外を出歩くのは、風邪をひきそうだしあまりよくないな。


「ああ、俺も楽しかった。その……ごめんな」


 俺は、謝った。謝らなければいけなかった。


「だから、気にしてないって。分かっていたから、信じていたから……君をっ……」


 満曳が、俺に抱き着いて来た。

 またしても心拍数が跳ね上がる。


「ちょっと、寒いね」


 俺の懐でそう呟く満曳の顔は、暗闇の中でも分かるくらい真っ赤だ。


「心臓、ドクンドクン動いてる、もしかして、曹駛くんも緊張している?」


 ああ、聞かれてしまったか。俺の心臓の音。

 もういいか。隠すのは。


「ああ、緊張している。今に越した事じゃない、今日一日中ずっと緊張していた」

「そ……そうなんだ、ぼ、僕も……ずっと、緊張していた……よ……?」


 ああ、なんだろう。ここで、告白、しなきゃだよな……。


「そ、そのな、まるで夢を見ているみたいだった。今日一日」

「うん、そうだね」

「だから、俺、おまえに伝えなきゃいけないことが……「駄目だよ」」


 俺の告白は、満曳の声に阻まれて行き場を失い、俺の中で止まった。


「そう、まるで夢みたい。そんな夢。だから、目覚めなきゃだよ、曹駛くん」

「どういうことだ?」


 意味が分からない。


「そのままの意味かな、それに、君の心もまた、嘘で出来ているんだから」

「だから、どういうことだよ」


 余計に意味が分からなくなった。


「じゃあね、また会おう」

「じゃあねって……」


 気づけば、満曳は俺の目に前から姿を消していた。

 辺りを探してもいない。

 どこにも見当たらない。

 満曳どころか、俺以外誰も見つからない。

 これは、どういう?

 俺の体力が切れたのか、その場で気を失ってしまった。




もう一度言います、満曳は男です。男です。

大切な事なんで二回言いました。

あと、岩塩龍さんは普通に女の子が好きです。今日はたまたまおかしかっただけです。むしろ女の子だけでいいです。男居なくてもいいほどなんで……。

それと、今日は、なんかすいませんでした。

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