表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集擬き  作者: 針山
99/355

逢引(でーと)



さぁ理解しろ

お前にはまだ足りない

まだまだまだまだ足りない

それは違う

怨嗟を込めただけだ

それは違う

呪言を残しただけだ

それは違う

憎悪を膨らませただけだ

それは違う

それは違う

人を殺すということは

もっと素直に愚直で短絡的

歪んで曲がって折れてしまったモノ

行き着く先など存在せず

落ち着く場所など在りはせず

幾度も繰り返し堕ちる月の如く

裂けた口元を彩る夜色を纏いて

微笑みを零すだけで良いのだ

さぁ知覚しろ

怨嗟を込めて呪言を残し憎悪を膨らませ

純粋に純真に純情を持ち出して

詩的に不敵に汽笛を鳴らそう

お前の死がどちらを向こうとも

私の死は今日ここで完結する

今宵は無月

月下が地の果てに堕ち

人が消える夜

さ迷う迷子を

照らし尽くせ

おやすみぼうや

さよならあなた


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ