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詩集擬き  作者: 針山
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唯言板(ゆいごんばん)



ああ嫌だ

これだからこれだから

まったく何にもわかってちゃいない

理解する頭もない

知った事か知らぬ事だ

俺にはなんにも関係ない

あいつが悪いあいつが悪い

だって俺は

だって

俺は

知らねぇよ

わかんねぇよ

だってなんで

お前のために

お前がだって

そんなこと

認められるわけ

そんなこと

言われたって

やめてくれ

なあ頼むから

好きだって言ってくれ

いつもみたいに

優しい顔で

甘い声で

お前の声を聴かせてくれ

じゃないと俺は

俺は

なんて

繰り返しの表現を繰り返し

よくある言葉しか思いつかない

ああ

だから

お前は

お前に

なんにもつたわらないのか



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