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詩集擬き  作者: 針山
93/355

彼方(かなた)


ここまで来ました

やっとここまで来ました

長い長い道のりで

辛い辛い砂利道

あぜ道を歩き続け

ふと見た夕焼けに心奪われそうになり

全てをなかった事にして

全てを終わった事にして

あの綺麗な空の下へと

逸れそうになりながら

それでも我慢に我慢して

この道を

この荒れた道を

歩きづらく歩きにくい

こんな道を歩いて

何度も転んで寝転がり

ずるずる這いずって進んでく

かっこよくなんて無理で

惨めで悲惨で惨たらしい

そんな道を見せつけて

バカにされ

理解されず

見捨てられ

共感されず

それでも一人で

ここに来た

良かったなんて

良くなかったなんて

きっと誰にも解らない

そんなことを解るために

ここに来たわけじゃないから

だから

ここにいる



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