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詩集擬き  作者: 針山
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支日(しじつ)



努力を失って

苦痛を失って

目標を失って

願望を失って

気力を失って

熱意を失って

意味を失って

価値を失った

僕の手元には何もない

振り返って見れば

思い出や出会いなんてモノが転がってるけれど

拾い集めたりなんかして

懐かしさに涙を浮かべることもできるけど

それが終わってしまえば

何もないことを教えられるだけで

僕の手元には何もない

色んなトンネルを潜り抜けて

色んな山をを登ってきた

たくさんのみんなを押しのけて

たくさんのあいつを置いてきた

見て見て立った立ち上がった

ほらほら倒れた倒れ込んだ

僕の生きる道

先なんてなくて

後ろなんてなかった

道なんてなくて

何もなかった

どうしようかな

どうするかな

この先を

先なんてモノを

僕はどうなのかな

落ちてる昨日を拾い上げて

握って潰して広げて捨てる

僕の手元には何もない

僕の手元には何もない

君の手元にあるそれは

本当に最後に残る何かなの

だったらそれはきっと

最後の最後の

君自身なんだ

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