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詩集擬き  作者: 針山
90/355

全速前身(ぜんそくぜんしん)


何度も拳を握った

何度も無理だと思った

何度も出来ないと言われた

何度も違う道を見せられた

何度も出来る奴を見送った

何度も出来な奴を見下した

何度も繰り返した

自問自答

そこに立っているあいつが眩しくて

後ろを見れば似た奴が沢山いて

安心と恐怖が一緒になって肩を叩く

やってるフリをして逃げ出して

それで安心をしていた

本当に出来る奴はどんどん先にいて

どんな事でも出来ない自分に

死ねばいい

なんて

一番簡単な逃げ道を用意してやった

死ぬ勇気があってもなくても

どっちでも変わらないどうしようもなさ

それを口にした時点で

逃げ出してしまった事に気が付けない

どうしてここにいるんだと

気が付けば

動こうとしなかったからここにいるのだと

言われるだけだ

前へ

ずっと先のあいつのところへ

前へ

もっと先のみんなのところへ

前へ

いつか先の自分のところに

前へ

前へ

前へ

前へ


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