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詩集擬き  作者: 針山
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不生(ふせい)


こんなに楽だったなんて

こんなに辛かったなんて

知らなかったんだ

だらだらと過ごす毎日が

こんなにも気楽だったなんて

未来なんか見ずに

未来なんか考えず

ただ今日を生きるのが

こんなにも簡単だったなんて

計画なんて企てないで

予定なんて立てないで

生きるだけが生きることだった

守られた時代

守ってもらった時代

子供だった私が

大人なんて知らずになって

どんなのが大人なのか

解らないまま大人になってて

毎日が辛くて

毎日が嫌で

それでも生きるには

生きる以外をやらなきゃいけなくて

なら生きないなんて

それこそ子供みたいなこと

今更言えなくて

そうやって大人になって

そうやって子供になる

知らないうちに生きるのは難しい

生きていくのが簡単になった時

それは果たして

本当に生きているんだろうか

生きられて

いるんだろうか

人生を

意思を持って


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