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詩集擬き  作者: 針山
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生錆流転(せいせいるてん)



やりたいことをやるならば

やりたいくないこともやるものだ

やりたいことをだけをやるならば

やることはなにもない

線路に落ちる小石を拾って

遠くに投げればカラスが鳴く

手を叩いて声を出そう

嘲って下して窄めて竦めて

面倒なことを後回し

嫌なことは迂回路を

遠回りの回り道を通って

更地の茨に足を延ばしていく

辿り着く先は在りはしない

避けて避けて遠ざけて

回って戻って蹲る

止まって動かず誰かを待って

顔を伏せて楽な位置に満足する

歩くことさえ面倒だ

立っているのさえ煩わしい

きっと誰かがやってくれるから

やりたいことをやっていこう

ほらほら良く見れば

現実を見てみれば

もうすぐ死ぬだけの

人生だった


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