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詩集擬き  作者: 針山
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抗願夢知(こうがんむち)



愛してほしいと願って思って

言葉に出さずに態度に出す

きっと私は惨めで恥ずかしい

そんな姿を見られているんでしょ

それでも愛していると言って欲しいから

滑稽なくらい貴方にしがみつくの

愛が欲しいなんて贅沢は言わないから

恋して欲しいなんて我儘言わないから

私を求めて欲しいの

いつまでもなんてこと

言わないから

たった今のこの瞬間だけでも構わない

別れ際の一言でも

去り際の一言でも

構わないから

どうかお願い

一度でいいから

愛されてみたいの

愛が欲しいなんて贅沢は言わないから

恋して欲しいなんて我儘言わないから

どうかたった一度だけ

私が愛された証が欲しい

朝起きて

夜寝るまでの僅かな間に

一人の時も寂しくないよう

ずっと胸に刻むために

私の涙は

声となる

夜は深まり

朝は薄れていった



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