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詩集擬き  作者: 針山
78/355

逃亡(とうぼう)


瞼を開けば

死んでいると思っていた

逃げ出したい

逃げ去りたい

きっと何処にも行けない現実から

目を背けて

身を翻して

逃げ出したかった

どんな事が起ころうと

耐えることなんて出来ずに

私は逃げ続ける事だけを考えて

生きているから

立ち向かわず

立ち上がらず

経ち続ける事なく

逃げ出した

過去の私から

現在の私まで

未来の私へと

現在の私から

過去の私にと

未来の私まで

だからもう無理だった

逃げる先には崖しかなく

逃げた先には壁しかなく

振り返れば襲ってくる

振り向けば向かってくる

逃げられない

逃げられない

だから私は

私から逃げた

帰ることのない

どこかへと

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