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詩集擬き  作者: 針山
7/352

欠点唱(がっしょう)



そこには何もなくて

そこには何もあって

そこには何がここに

きっと足りないのは胸の奥

誰も見つけることの出来ない無言の言葉

でも誰もが持っている無限の言葉

言葉で語りつくせない

暖かい鼓動の音楽

刻々と移り変わっていく音色

それに合わせて私も

歩み寄ることを知って

去り散ることを知った

たった一つの解答なんて

この世界に存在なんかしない

沢山の答えに応えて

その中から相応しいのを見つける

一番この胸の

高鳴りが響き轟くような選択を

ねぇ

聞こえる

有限の中の無限の心拍数

貴方の胸へと届いたかしら

寄り添わなくても

寄り付かなくても

離さないでいてくれるだけで

満足するから

ゆるやかに挙げた

私の右手

ゆっくりに挙げた

彼の右手

反射した鏡合わせ

つんざく悲鳴のように

揺れ割れる右手

そっと寄り添うように

遠ざかる

もう二度と選ぶことのない

この胸の合唱曲


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