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詩集擬き  作者: 針山
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生来(しょうらい)


あの日の僕らは

もっと輝いて

知らない誰かが隣にいても

笑って駆けまわれた

いっぱい遊んで

いっぱい笑って

たくさん泣いて

たくさん謝って

いつからだろう

素直に気持ちを出せなくなったのは

なんて

お決まりの言葉を思い出す

きっとあの日から

たぶんその日から

大人になるために登った

世界への階段に足をかけた瞬間

広がった世界を怖がって

私は嘘を吐く

素直になれなくて

素直になりたくて

でもそんな私には

僕はもうどこにもいなくて

あの日

あの時

一緒に笑って駆けまわった

戻りたいなんて思って

戻れないなんて泣いて

戻りたかったと俯いて

戻らないと笑ったんだ

あの日の私達は

もっと輝いて

眩しくて影を作りたくなる

夏の陽射しを避けるように

私達は自分で影を作る

でもそれは

おっきな入道雲に

真っ青な空を見上げるため

眩む太陽を見る為に

私達は影を作る

あの日の私達は

もっと輝いて

この日の私達は

もっと輝ける

いつまでも輝く日を

私達は作り続ける

思い出を

最後にみんなで笑える

その日を夢見て

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