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詩集擬き  作者: 針山
64/355

泥尼手囲(でいでいでい)


駆け抜ける弾丸

通り過ぎた家屋は風に吹かれて

あばら家の陳腐さを嘲笑う

透過した水面を不安にさせ

廃棄物を貪る獣を追い払う

呆然自失になった狩人は

前後左右を間違えた

愛とは違う恋の言葉を

手向けに彼は飛び降りる

占い師が未来を笑って

二人きりの双子が顔を変えた

単純な空が地面に嫉妬して

明快に蛇口が捻られる

君に告げた雷が

弾丸よりも

君に届いた

道中の村は歓喜して

大雨を降らせた大蛇は冬眠する

熊に招かれた引力は

一人二人と誘い込んだ

疲れ果てた猟銃を休ませる

激しい毎晩を繰り返す

夫婦が今日も殺し合う

君と二人で終わらした

世界は今日も

廻ってる

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