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詩集擬き  作者: 針山
62/355

唆漠(さばく)


どこにもいけない

肌の色よりも濃い

砂の大地が広がる景色

風は冷たく痛く

空は熱く苦しい

どこを見ても変わらなぬ光景に

ただ挫折する

渇いた声が

何かを求めて

軋んだ声が

何かを求めて

吹き荒れる波に

呑まれていく

思わず振り返った先には

前後左右

不変の砂漠

粉粒が舞い

太鼓の音が聞こえてくる

風は高く

空が低い

誰にも届かない声を

私は張り上げる

届くことを祈らずに

届かぬことを祈りながら

変わらぬ景色を

変えぬまま

私の声は

呑まれていく

空と

風に

砂塵と

私に


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