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詩集擬き  作者: 針山
52/355

白黒(はいいろ)



今日も世界の色んな所で

貴方の笑顔が飛び回ってる

大量生産された使い捨ての消耗品の中

貴方の素敵な笑顔が大安売りされている

私だけを見てほしいと願っていたあの日の午後

緩やかな坂を転がるように

私の恋は落ちて行った

砂利に邪魔された恋心

きっともうどこにもいない貴方の心

転がる事のない恋心

電化製品のように並ぶ人の恋を

一つ手に取って齧ってみたんだ

とても甘くて溶けてしまいそうな

心を踏みにじる熱の塊

信じるところまで来て

そうだそろそろ言ってみよう

愛してるって言葉を僕の前の誰かに告げ

何度も繰り返して

君の心に刻み込むんだ

例えそれが君を傷つけることになったとしても

僕は僕の愛で君を溶かしてしまおう

そうやって貴方は愛に想いを付け加え

私達の想いを摘まんでいく

ほら世界の反対側で

今日もあの子に届いてしまった

分けてしまった気持ちはもう一つになれない

そんなことも忘れてしまった後戻り

振り返って見えるのは自分の残骸

奇跡を簡単に起こして口にする

それが奇跡の偶然なんて誰も信じることはなく

名誉を叩いて手を握ろう

拍手の合唱を耳にしながら僕は

それでも君に届けと願うよ

風の吹かない日はないと

祈っていながら

風は繋がっていないと

知らないから


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