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詩集擬き  作者: 針山
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嘘就(うそつき)


嘘を吐いてきました

両親に少し嘘を吐きました

友人に少し嘘を吐きました

自分に少し嘘を吐きました

色んな人に嘘を吐きました

何気ない吐いても吐かなくても変わらない

些細で微細な少しの嘘

でもそれは着実に

でもそれは確実に

私を私にしてきました

嘘を吐いてきました

両親が嘘を吐いています

友人が嘘を吐いています

自分が嘘を吐いています

みんなが嘘を吐いて

誰も信じられなくなりました

ちょっとしたことだから

だからこそ最初の最初に

解らなくなりました

両親の愛情が信じられません

友人の友情が信じられません

自分の感情が信じられません

私は何も信じられず

だからその場しのぎの嘘を吐きます

愛してる

なんて何かも解らず

解り合ってる

なんて何かも解らず

私は嘘を吐いてきました

些細で微細な嘘を吐きました

みんなみんな嘘を吐いてる

だから私も騙されない

嘘が初めにいらっしゃいます

信頼も信用も

私にあるのは嘘の皮を被っています

どうにかするために

遮断して断絶する

一人になれば吐かなく済むと

私は考えました

一人になって

独りぼっちになって

私が私に嘘を吐きます

嘘をずっと吐きながら

私は一人で独りきり

嘘が私に囁きます

良かったね



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