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詩集擬き  作者: 針山
40/355

切縁(せつえん)


とてもとても

好きでした

本当に

嘘偽りなく

好き

好きだったのに

一度切れてしまった糸は

戻らない

もう元には

戻らない

同じ一本には

なりえない

貴方は裏切ったわけではない

きっと

そんな故意な意識はなかった

でも

それを私が許すには

重すぎる

余りに

貴方は貴方の生き方をして

私は私の夢に生きた

その

すれ違い

僅かで

決定的な

すれ違い

だから

これは

終わった話し

貴方は貴方の生き方を

私は私の生き方に

例えそれが

私を否定する事になっても

私は貴方が

好きでした

好きだからこそ

切らなきゃいけない

私の一番好きな

赤い糸

躊躇って躊躇して

貴方を想いながら

私は

一番大好きな糸を

切った

赤い

柔らかな糸を

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