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詩集擬き  作者: 針山
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『疑似恋愛(ぎじれんあい)』

恋が好き

愛が好き

恋愛が好き

でもそれは

誰かを想う事じゃなくて

誰かを考える事じゃなくて

私のどこまでも独り相撲

完結された範囲の話

だから私はまだ

恋が好きでありながら

愛が好きでありながら

恋愛が好きでありながら

誰かを好きになった事も

誰かを愛した事も

誰かと恋愛した事もない

それでも憧れ敬って

未知の感情に思い巡らす

夕陽を背後に歩く二人の影

長い影法師が踊り

一つになる切り抜き

繋がった糸のない線

夜も更けた日が変わる時刻

交わす言葉に意味はなく

交わす事に意味を求めた

鼓膜に感じる誰かの声

手に持つ無機質の塊が

温かな優しさに変わる瞬間

長い歴史の僅かな断片

世界を離れる刹那に

思い出して微笑めればいい

甘く酸っぱい気恥ずかしい

頬を染める記憶の信号

心臓を締め上げる

傷跡の残滓

恋慕からの初恋

初恋からの恋愛

恋愛からの純愛

純愛からの悲恋

恋が好き

愛が好き

恋愛が好き

誰かを想う

想いが好き

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