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詩集擬き  作者: 針山
38/355

苦裂苦(くれっく)


少女の首にかけられた

長い長い白い紐

輪を作り首に嵌まり

尾を作り背中に垂れる

白い紐に

少女は気付かず生きていく

時に人の様に涙を流して

時に人の様に怒りを示し

時に人の様に笑顔を作り

少女は

白い紐を首にかけ

生きていく

誰かが垂れる

紐踏めば

少女の首は絞まり

誰かが垂れる

紐引けば

少女の首は絞まり

白い紐は闇の中

まるで誘惑の様に白く輝いて

掴まれるのを

待っている

少女の首にかけられた

長い長い白い紐

輪は段々縮まって

尾は着々伸びていく

少女は人の様に何も気付かず

ただ生きていく

首が絞まる

白い紐を垂らしながら



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