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詩集擬き  作者: 針山
346/355

遥日感覚(ようびかんかく)

一瞬でもいいから

笑顔を向けて話した月曜日

頭に響くアナタの声

残し続けた言葉に

あまり意味はなくて

ただ漠然と不思議に砂を溜めた池みたいに

ガラガラと転がる火曜日

助けてなんて意味のないセリフを

唇で押し潰して

ただの一度も話したこともない

アナタがどこにいるかなんて

傷つけないためになんて

思いっきり吸い込んだ息が

行方を失う水曜日

誰にも言わなかった

望んだ未来は誰も欲しがらなかった

回らない地球儀のように

窮屈な身体の一部を捨てて

送られる電気信号から

喉を震わせる木曜日

喉を震わせる金曜日

喉を震わせる土曜日

喉を震わせる日曜日

砂漠の砂を飲むように

声を震わせた水曜日

子供のように笑いながら

誰にも求めらない火曜日

いつもと同じ笑顔で

アナタと話せた曜日

ずっと

ずっと

話し続けられると思ってた

押し付け傷つけられた

身体を震わせて

響いた

たった一度の

月曜日

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