表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集擬き  作者: 針山
345/355

青唱(せいしょう)

青春

青春

青春

好きだった

好き

好きになった

階段脇でいつも見ていた

ロッカー

掃除用具が詰め込まれ

誰が使うのか知らないまま

卒業してしまった階段下

きっと私は

そんな知らない何かを

たくさん見逃しているんだろう

屋上への階段に何があるかなんて

体育館の用具室の隅っこにも

食堂の中央に鎮座する柱とか

知らないまま

知ろうとしないまま

時間だけが過ぎていく

そうしてもう

知る機会はない

青春

青春

青春

好きだった

好きでした

好きなのに

いつか会えるなんて

いつでも会えるなんて

思っているだけで

信じる信じないまで

心はついてきてくれない

漠然と

判然と

いつもと同じように

視線が届くと

視界の端にも

誰もいないのに

夕陽の降り注ぐ

世界になんていられないのに

私はもう

そこにはいない

青春

青春

嫌いにはなれない

嫌いになれない

青春

わからない

知らない

四月の季節

その意味が

少し薄れてしまった


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ