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詩集擬き  作者: 針山
341/355

涙線(るいせん)

きっと今日は泣ける日だ

大声をあげて

瞼をぎゅっと閉じて

目頭に目尻に

大粒の涙を貯めぬいて

五十音の母音をハッキリと

喉を通して音を出す

そんな簡単なことが

今日も出来なかった

泣くに泣けず

大人になるに連れて

大人と自覚し始めて

ブレーキがかかる

心の感情に

脳の感情が

ブレーキをかける

ここまでは感動しよう

ここから先は辛いから止めとこう

そんなことを無意識に

明日も頑張って生きるから

今日はあまり疲れないで

脳が心に

語りかける

だから

今日

あなたが

私に言った

そのセリフは

準備を忘れた体と

指示を忘れた脳が

思わず零した

水たまりだった


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