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巡戻(じゅんれい)
八度目は絶望し
九度目は愕然し
十度目は絶叫し
何度目の別れも出会い
いくら進んでも
道は見えず
いくら進んでも
道は見渡せず
いくら進んでも
道は現れず
それでも進む
私を見て
誰かは同情し
誰かは畏怖し
誰かは気味悪がり
誰かは嘲り
誰かは呆れ果て
誰かは見下し
誰かは
誰かが
一人じゃなくなった
前よりも
一人でいることはなくなった
あまりにも多くの
出会いを経験し
あまりにも多くの
別れを体験した
止めてしまえばいい
出会う人たちに言われる
止めてしまってもいい
別れる人たちに言われる
楽しい思い出の中に
必ずいる真っ暗な
底のない穴のような
塊
誰も辿り着けない
頂きへ向かうように
誰も辿り着くはずの
枯れ果てた荒野のように
誰も止めないから
私は進むしかない
私が間違っていると
気づかないために
私が誤ったと
知らないために
新たな出会いに
感動し
新たな別れに
躍動する
私はきっと
もう戻れない
あの頃
あの時
あの日
あの地
あの人
ところへ
きっと
それでも
私は
進む
正解がある
世界の中
正解のない
世界の中へ
私が
作り
取り戻し
壊していたとしても
どんな答えが
あるとしても
掴むために
歩いた




