表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集擬き  作者: 針山
33/355

否岸端拿(ひがんばな)


忘れないで

君の本当の理解者は

僕だけなんだ

君が何を思い

君が何を想い

何を望んで

何を拒むのか

僕だけが知っている

絹のような美しい髪を

引きちぎって台無しにしたい

雪のような澄んだ皮膚を

毒々しく染め上げたい

乱暴に掴んだ腕を

丁寧に縛りあげ

乱雑にくるんだ体を

丁重に整えて

引き絞られた喉から発する

君の声を聞きたい

君の本当の理解者は僕だけだ

忘れずにお眠り

次に目を覚ます時

僕は世界から消えている

忘れておくれ

本当の君を知る僕を

忘れておくれ

本当の君を見た僕を

思い出すことさえなく

彼岸の彼方に置いてきて

僕は君の心になる

どうかお願いだ

心を忘れて生きてくれ

いつか命絶える時

後悔しないために


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ