表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集擬き  作者: 針山
325/355

追瀬(おうせ)

流れる速度は止まらずに

駆ける残像は振り返らず

待ち続ける貴方は

ただ画面を見つめるだけ

反対側に立つ

私を見やしない

声を出すには憚れて

声をかけるには遠すぎて

声を伝えるには騒がしい

そんな人混みが集う場所で

貴方はただただ手元を見る

私を見て

こっちを向いて

そう言えれば

簡単なはずなのに

軽快な警戒音が振動する

速さと多さを追及した

小さく大きな障害が

そんな時

ふと貴方が

顔を上げる

刹那の邂逅

瞬間の出会い

遮る風が連れてくる

障害の前に繋がった視線

感情が爆発する私を見た

見知らぬ私を見た貴方には

何が伝わっただろう

揺れる座席の上で

いつもの再開に心を踊らせながら

私は明日の彼を探しにいく


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ