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詩集擬き  作者: 針山
319/355

拝啓(すきでした)

好きだった

一目見た

そんなことはないけれど

何度も見て

話して伝わって

気がつけば

気がついて

私は貴方が

好きでした

つまらない話でも

何となく続けてしまって

途中で切るなんて真似

できなくて

ずるずると無駄に

無為に続けても

話しをしていたかった

離れた貴方が

席を立っただけで

顔をあげて目で追ってしまう

どこに行くかなんて

関係ないのに

それでもつい

反応してしまうの

好きだった

好きでした

だから私は

泣こうと思う

一人でも二人でも

大勢でも孤独でも

私の気持ちに

別れを告げるために

私の気持ちを

切り離すために

さよなら

バイバイ

そう言って別れれば

どんなに楽か

それが出来ないから

私は好きだった貴方を心に浮かべて

泣くつもりです

さようなら

さよなら

バイバイ

サヨナラ

好きでした

触れることはなかったけど

一緒に居られた時間だけは

大切で

大事で

思い出で

想い出で

サヨナラ

バイバイ

好きでした

さよなら

さようなら


好き

好きでした

好きで

さよならは

嫌だ

だから

だか

私は

このまま

私が私に別れを

それで終わらせるなんて

許せるわけ

諦められるわけ

ないでしょ

好きでした

好きです

一目見たあとから

一目見たときでも

好きになったんです

これが

最後の奇跡

それを起こすために

私は


笑って

泣けなくてもいいから


好きです

私はあなたが

好きです


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